未確認生物「ネッシー」が住むとされる英北部スコットランドのネス湖を管理する観光施設「ネス湖センター」と独立ボランティア調査チームが共同で、26日から27日にかけて約50年ぶりにその謎に迫るため大規な捜索作戦を行う。

1972年以来となる大規模捜索の様子は、当日ネス湖を訪れることができない愛好家らのためインターネット上でストリーム配信され、遠くは日本やニュージーランドからもネッシーが実在するかどうか長年の論争に決着がつくをことを期待して「怪獣ハンター」たちが見守ることになると米CNNは伝えている。

英BBCは約200人のボランティアが陸の見晴らしの良い場所から捜索に参加し、ライブストリームの監視ボランティアには300人ほどが登録していると伝えている。遠隔で参加するボランティアは、湖周辺4カ所に設置されたウエブカメラの映像を凝視し、水面に何か見えたら報告するのが任務だという。

前回72年にネス湖捜査局(LNIB)という団体が実施した捜索はアナログだったが、今回はこれまで使用したことのない測量機器を導入し、赤外線カメラ搭載のドローンによる上空からの撮影や水中聴音機を使って水中の音の探索なども行うという。「今回の捜索の大きな違いは、ボランティアが携帯電話を所持し、あらゆる動きをより正確かつ定期的に補足できるようになっていること」だと作戦を率いるネス湖センターの責任者ポール・ニクソン氏は米CNNに述べている。

ニクソン氏は「捜索活動への関心は高く、世界中の人々が今もネス湖とネッシーに魅了されていることが分かる。ライブストリーミングにログインし、何か神秘的なものが見つかるか確かめるため、新進の怪獣ハンターとなってくれる人を世界中から探しています」とBBCにコメント。「何が見つかるか楽しみ」だと述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)