今季のアユ日本一を決める、「第24回清流めぐり利き鮎(あゆ)会」が15日、高知市で行われた。

「高知県友釣連盟」が、おいしいアユを育てた河川を選ぶことを通して、美しい自然環境を次世代に残す思いを広げようと主催している。

今年は全国的に線状降水帯の発生による記録的な大雨や、日照りによる渇水に左右されたが、北海道・朱太川、東京・秋川、長野・千曲川、岐阜・長良川、熊本・川辺川をはじめ、地元から前回グランプリの奈半利川、四万十川など、全国54河川から2200匹を超える天然アユが集まった。

1次審査では、参加者が9ブースに分かれて、テーブルに用意された6河川のアユを試食。河川名は明かされず、食べた感想を「姿・香り・ワタ・身・総合」と5つの観点から3段階で評価し、総合的に良かった1、2位が選ばれた。続く2次審査で、各テーブル1位の河川のアユが試食された。この結果、岐阜県を流れる馬瀬(まぜ)川がグランプリに輝いた。

昨年3月にアユの価値を再認識し、観光や地域振興に活用するための「あゆ王国高知振興ビジョン」を策定した地元高知県の河川は、いずれも1次審査で姿を消した。