新日本プロレスは24日、立憲民主党の塩村文夏参院議員に対し、「プロレス芸」という表現を使ったX(旧ツイッター)への投稿の訂正と撤回を求める意見書を送付したことを明らかにした。塩村氏はその後、謝罪のコメントを掲載した。

塩村氏は23日にXで、自身が国会で取り上げた悪質ホストクラブ問題の質問をめぐり、拡散されているデマに対して激しい怒りの投稿を繰り返す中、一般ユーザーのポストを取り上げ「酷いデマ。逆にどういう認知や流れでこんなデマやデマともいえない不思議な話を信じてツイートするようになるのか知りたい いつものことではありますが」と不快感をあらわにした。その流れで、これらのデマについて「最早、アンチのプロレス芸」と表現した。

これに対し、新日本プロレスは「昨日投稿された、X(旧Twitter)での立憲民主党・塩村あやか参議院議員の投稿について、同投稿の訂正もしくは撤回を求める意見書を、本日同議員および立憲民主党宛に、新日本プロレスリング株式会社と株式会社ブシロードファイトの連名にて送付したことをご報告いたします」と公表した。

プロレスファンからも非難の声が多くあがり炎上。プロレスラーの小島聡や秋山準もファンのプロレス愛に感謝するなど、騒動化した。

塩村氏は当初「プロレス芸はエンタメの世界ではよく使う言葉です。放送作家の会議ではよく出てました。お決まりですが、私とアンチ塩村のガチ芸。少し話題になっているようなので」と弁明していたが、新日本の声明が出た後のタイミングで謝罪文を公開。「こちらでの『アンチのプロレス芸』という言葉は謝罪と撤回をさせて頂きます」と表明した。続けて「意味としては、『デマを拡散をしてSNSで炎上をして、私がそれに対抗をする』的なものが出来上がっており、SNSという会場で盛り上げ、エンターテインメント化しているという主旨でした。『芸』という言葉をくっつけるな、謝罪をという人もいますが、よくも悪くも芸能やエンタメとなっているという意味であり、芸能関係者からは『芸』は評価する言葉との連絡を頂いており、意見の対立を招いたことを申し訳なく思います」と説明した。

また「私個人としては、プロレスは小・中学生の頃に会場に行ったり、TVで見ていました。スタンハンセン、ジャンボ鶴田、小橋建太各氏の時代です。豊田真奈美ファンで、福山市民会館で試合があったときは一番いい席を親にせがんで買ってもらい、会場で握手してもらったり。椅子の片づけのお手伝いをしたりしました。ここ最近は遠ざかっていましたが、最近、深夜に『伝説プロレス』の再放送を見て、ジャンボ鶴田氏や小橋建太氏の戦いに再びプロレスって面白いなと友人と話したばかりでした。そして、プロレス芸という言葉は最初のツイートのツリーにも添えましたが、放送作家時代によく会議でも使われていました。もちろん、企画を成功させるための意味ですので悪意はありませんが、そうした経験も私の認識がズレていた一因であると思います」と長文で弁明した。

最後は「ですので、今回の件を反省をして、プロレスファンの方や関係者からも『一度、観にくるべき』というご意見に沿って、観に行きたいと思います。お勧めがあれば、ぜひコメント欄に書き込んで教えてください。本当に申し訳ありませんでした!」と結んでいる。