仲邑菫三段(14)が国内最後の対局に挑む、囲碁の第35期女流名人戦博多・カマチ杯挑戦者決定リーグ戦の牛栄子扇興杯(24)戦が19日午前10時、東京・市ケ谷「日本棋院」で始まった。仲邑は白(後手)番。7人総当たり戦で、現在4勝1敗。リーグ最終戦でもある。

黒(先手)番の牛とは過去5勝3敗。一発勝負のトーナメントで開催される扇興杯の一昨年の決勝では、勝勢に持ち込みながら終盤の失着で初のタイトル獲得をフイにしている。3年前の女流立葵杯ではベスト4まで進出して、初めて福島県会津若松市での地方転戦となったが、この時も敗退した。

今年に入って7勝2敗と好調だが、2敗はいずれも上野梨紗女流棋聖(17)に敗れたもの。今年1月から、初防衛となる女流棋聖戦挑戦手合3番勝負で開幕戦こそ制したが、連敗して残念ながらタイトルを失った。

3月からは韓国棋院の客員棋士として、日本棋院所属棋士として初めて移籍する。最後は笑って締めたい。

持ち時間は各3時間。19日夕方には決着の見込み。