囲碁の第49期棋聖戦を制した一力遼棋聖(27)の就位式が25日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開催された。式では、Sリーグ優勝井山裕太王座(35)、Aリーグ山下敬吾九段(46)、Bリーグ村川大介九段(34=事情により欠席)、Cリーグ優勝酒井佑規六段(21)の表彰も行われた。登壇して、それぞれあいさつした。
昨年に引き続き挑戦者になりながら、3勝4敗で一力に敗れた井山は、「今年もこういう形で出席するつもりはなかった。7番勝負にはいろいろな思いがありますが、おめでたい席ですので心にしまっておきたいと思います。自分としてはタフな結果に終わりましたが、これが自分にとっていつか意味のあるものだったと思える日が来るように囲碁に向き合っていきたいと思います」と前を向いた。
過去、第30期から4連覇の経験がある山下は、「棋聖と同じメダルをいただいて大変うれしいのですが、一力さんのを見ちゃうと、あっちがいいなと思います」と会場を笑わせた。次いで、「次回の50期は一力さんが5連覇(獲得すれば「名誉棋聖」)という偉業に挑まれますが、私も4連覇して5連覇目で失った。一力さんも順風満帆すぎるので、挫折を味わって、大きな成長を遂げてもらいたい。できれば、自分が挫折を味わわせる立場になりたいと思います」と、下克上宣言が飛び出した。
Cリーグ初参加で優勝した酒井は、「トップ棋士との力の差を感じた。自分の囲碁を見つめ直して努力を続けていきたい」と語っていた。

