★似たような話を最近聞いたと思ったら正副議長ポストを巡り金銭授受があったと報じられている福岡県議会副議長・中尾正幸の話だ。音声データの声紋鑑定を受け14日の会見で「その声紋が私のものであってもお金を受け取った事実がないので、繰り返しになるが会話も含めて信ぴょう性が乏しい。今時AIでどうにでもなる」とし、それで県民が納得するかの問いに「しないでしょうね」「声も私の声、会話もしたのだろう。でも金銭授受はない」と開き直って辻褄の合わない説明で押し切った。

★22日、首相・高市早苗が提出した「秘書の陳述書」でも「衆院選期間中に、誹謗中傷動画の作成を依頼したり、作成への謝意を伝えるようなメールやショートメッセージを送ったとの御指摘も受けているが、私の側には、そのような記録は見つからないし記憶もない」。音声についても「私の声に似ているとは思います。確証が持てない」とぼかした。最近は自民党内に様々なデータが露見してもとぼけるマニュアルでもあるのだろうか。同日、中道改革連合代表・小川淳也は「核心部分は『記憶がない』に終始し、疑惑の解明にはほど遠い」とコメントを出した。ちょうど1カ月前の先月22日の衆院予算委員会で首相は「近日中に奈良の秘書の陳述書と相手企業から送られてきた唯一の提案書、これを予算委員会の理事会に提出させてほしい。それをもって本件に関する詳細な問いへの答弁とさせてほしい」と幕引きを懇願。26日の同委員会では「陳述書を提出して国会での質問に対応しないという趣旨ではないということは言うまでもない」と修正していた。

★野党幹部が言う。「提出した22日というのも国会が延長され、あと2日で閉会という時期。文春の反撃も木曜発売日だからすぐできない。秋の国会まで国会が閉じればウヤムヤになる算段か」。中道の長妻昭は衆院予算委理事懇で秘書の参考人招致を要求。国会閉会後に中傷動画疑惑をテーマとする予算委集中審議を開くようくぎを刺した。(K)※敬称略