政治アナリストの伊藤惇夫氏は21日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に生出演。20日に投開票された参院選で、与党が非改選と合わせた参参院全体の過半数(125議席)を割り込んだ中でも、続投を表明した石破茂首相に対する厳しい空気が、自民党に漂っていることを指摘した。「ポスト石破」の名前が「ちらほら出ている」として、2人の名前を口にした。
参院選の125議席は21日午前、すべてが確定した。自民、公明両党は大幅に議席を減らし、与党で参院全体の過半数を割り込んだ。昨年の衆院に続き参院でも少数与党に転落し、首相の政権運営はかなり厳しくなっているが、石破首相は20日のテレビ番組で続投を明言。しかし、自民党内では衆院選、東京都議選に続く参院選敗北で「スリーアウト」として、退陣を求める声が公然と出ている。
番組では、所属議員の3分の1以上の要求があれば自民党の両院議員員総会を開き、退陣を求めることも可能とした上で、水面下で両院議員総会開催を求める声があるとも報じた。
伊藤氏は「開催の可能性はあると思う」とした上で「ただ今の段階で、石破さんが辞任しますとすんなり発言するとはとても思えない。この後、8月中の日米関税交渉が決着するまでとか、期限付きで続投ということも可能性としては出てくる」と、すぐの辞任には否定的な認識を示した。
一方で「自民党の中では、ポスト石破の名前がちらほら聞こえ始めている」と述べた。「何人かの議員の方と話して、こういう状況になったら国民的な人気がある人を担がざるを得ないという声も出ていている」と、述べた。
その具体的な名前を「1人は高市早苗さんであり、もう1人は小泉進次郎さん」と、昨年の自民党総裁選で石破首相と戦った2人を挙げ「私が聞いている方のイチオシは、小泉さんという感じ。雰囲気的に、そういう声が聞こえてくるのは事実」と述べた。
番組MCの大下容子アナウンサーは、進次郎氏のコメ政策への評価なのかと質問。これに伊藤氏は「もともと、進次郎さんは国民的な人気がずっと高いところに位置している。今の自民党で『こぎれいな表紙』になる人は限られる。高市さんの場合は、今回の選挙でいわゆる岩盤保守層といわれる層が自民党から離れ、参政党に流れたとの見方が非常に強い。高市さんは、どちらかというと右の立場ですから、そういう層を取り戻せるのではないかというのと、ポスト石破の調査で高市さんは常に上位にきている」と述べた。
「そういう意味で、この2人くらいの名前がちらほら聞かれ始めているという状況」と、解説した。

