5連覇を目指す藤井聡太竜王(竜王・名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)が、昨年に続いて佐々木勇気八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第1局が3日午前9時からの2日制で東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で開幕した。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、藤井が先手、佐々木が後手となった。

昨年の竜王戦でタイトル戦初登場となった佐々木に対し、藤井は4勝2敗で挑戦を退けて4連覇を達成した。両者の対決は藤井の10勝4敗。直近では今年8月9日、静岡市で将棋日本シリーズ(JT杯)2回戦で藤井が勝っている。

ただし、初顔合わせとなった2017年(平29)7月2日の第30期竜王戦決勝トーナメントでは佐々木が勝っている。この時は藤井がデビューから29連勝と負けなし。神谷広志現八段が87年6月に記録した28連勝の連勝記録を塗り替えた直後だった。30連勝を止めて、初めて土をつけた。

佐々木は藤井との対局の雰囲気に慣れようと、29連勝の新記録を打ち立てた対局(同年6月26日の竜王戦トーナメント、増田康宏現八段戦)を観戦していた。その経験もあってか、昨年の竜王戦での2勝はいずれも快勝譜だった。

ちなみに、将棋の2日制7番勝負のタイトル戦で藤井が3敗した例はない。2敗した棋士は22年竜王戦の広瀬章人現九段、23年王将戦の羽生善治九段、24年竜王戦の佐々木、今年の王位戦の永瀬拓矢九段だけだ。