大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は7日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演。中国軍機が6日、2回にわたり自衛隊機にレーダー照射を行ったことについて、高市早苗首相の台湾有事をめぐる発言後に、中国の関係者に聴いた話の内容を紹介しながら「言っていた通りに、来たなと思っている」と述べた。
この日番組に出演した笹川平和財団上席フェローの小原凡司氏は、今回の中国機の行為について「普通にレーダーで捜索をしているという段階ではなく、『照射』という言葉が使われている。ただの捜索ではなく、少なくとも追尾というレーダーのモードに入っていたのではないかと思う」と指摘。「航空自衛隊の戦闘機側からすれば、ただこちらをつかんでいるだけでなく、攻撃のための準備段階としての追尾という段階に入っている認識を持ったと思いますから、中郷側の航空機が、安全に飛ぶための捜索ではなく、攻撃のためのモードに入りかけているという段階だと思います」と分析した。「広く見ている時は、自分の安全のため目標がどこにいるかどれが敵で味方か識別もするが、これだと決めればそこにレーダーを合わせることになる。『照射』という表現は、その段階に入っている。少なくともその次には、ミサイルなのか機銃なのか分かりませんが、その武器を使う準備段階だと思います」とも述べ、2度にわたるレーダー照射は「意図的」だったとも指摘した。
こうした分析を受け、橋下氏は「中国とは徹底して論戦をすべきと思うが、それは論理的な話にすべきだと思う。一部、高市さんの(台湾有事をめぐる)発言後に、有識者といわれる人たちも含めて、『これが中国に対する抑止力になった』という発言もあったが、論理の話ではなくて、自分たちの方が力を持っているぞ、と。単にそれだけなんですよ」と述べた。
その上で、今回のレーダー照射を念頭に「高市さんのあの発言後、いろんな中国関係者の人とも話をしたら、『日本が、抑止力になっていると言えば、中国はメンツがあるので、必ずそれの上乗せの力を誇示するよ』と(いう話を聴いた)。言っていた通りに来たなと思っている」と述べた。
「中国と徹底して論戦するなら、論理で。そこでやるべきであって、高市さんの発言が抑止力になったとは僕は思いませんけど、力が上だ、力が上だというような話は、僕はすべきではないと思う」と、中国とは「徹底した論戦」をすべきとの認識を繰り返し示した。

