国民民主党の玉木雄一郎代表は14日の定例会見で、12日の自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊のソプラノ歌手、鶫(つぐみ)真衣3等陸曹が君が代を斉唱したことをめぐり、自衛隊法への抵触が指摘されていることについて見解を問われ「必ずしも法律違反とは言い切れないと思いますが、ひとことで言うと、軽率」と指摘した。
自衛隊法61条は「隊員は選挙権の行使を除き、政治的行為をしてはならない」と制限している。この問題が明らかになった後、小泉進次郎防衛相は12日に自身のXに投稿していた鶫3等陸曹とのツーショット写真を含むポストをすべて削除。このことについてもSNSで批判の声が上がっているが、自民党の鈴木俊一幹事長は13日の会見で、「個人に対してお願いした」との認識を示した。
玉木氏は、「まったく問題がないというのであれば、なぜ小泉大臣はXのポストを消したんですかね。そういうことだと思いますよ」と、小泉氏の対応をチクリ。「こういうことが、憲法改正の冷静な議論を妨げてしまう、中国からしたら、また政治、特に自民党と自衛隊が近づいているとか、彼らの情報戦に利用される、ある意味『ネタ』を提供するようなことは、今の状況では厳に慎むべきだったのではないか」と述べた。
自衛隊法61条に触れながら「(自民党の主張では)『私人(として)』ということだが、私人なら制服を着ていくべきではないし、(党大会の場で)官職を紹介すべきではない。その辺は、(自民党側の)後付けの無理な説明だと思う」と苦言を呈し、「法律に違反しているかについては、厳密に言うと、違反はしていないでしょう」としながらも、「法の趣旨が何かというと、公務員、とりわけ厳しい政治的中立性が求められる実力組織の自衛隊が、政府の行事ならいいですが、1つの政党の、党大会というのは最高意思決定機関の場に制服を着て官職を明らかにして出ていくことは、当該政党の勢力拡大に協力しているとみなされてもおかしくない」と述べた。
その上で、「我々は憲法改正を求めている政党だが、自衛隊を9条に明記するかどうかをこれからやるのであればこそ、よからぬ疑念や中立性に対する疑惑を持たれるような行為は慎むべきだったのではないか」と指摘。「このことが、憲法改正の議論に悪影響を及ぼしたり、冷静な議論に水を差すようなことになることを、懸念している」とも述べた。

