芝シニア(東東京支部 城南ブロック)は中高一貫校である芝中学・芝高等学校の部活動の一環として、1993年にリトルシニアに加盟。文武両道をモットーとする。

「生徒は中学受験を経てきているので、勉強が本分。主な進学先は慶応、早稲田、私立医学部などです」と増田宣男監督。同校の野球部は軟式・硬式とも戦後まもなくからあるが、シニアに加盟したのは生徒たちへの思いからだという。「中学から硬式を始めると、球拾いか高校生のお手伝いばかり。試合を経験できないのはかわいそうだという理由からです」。加盟25年の記念となる昨年は、第9回林和男旗杯国際野球大会への初出場もかなった。

「うちは主将を2人制にしています。投手の星野葵選手と、チームの主軸で4番の溝田尋選手。負担が1人だけにならないよう、相談しながらチームをまとめてくれています」(同)。

今春、プロからも注目された慶大の左腕・田中裕貴氏はANAに入社しパイロットを目指すことで話題になったが、同氏も芝のOB。現役生からの憧れであり目標的な存在だ。