千葉南(東関東支部・南千葉ブロック)は4年前、チームは廃部の危機にあった。春山和男監督の着任時、選手は全学年で5人。同監督は地域に寄り添い、地道な勧誘を続けることで盛り返しを図った。

「翌年から徐々に部員が増え、昨年は25人が入部。現在の2年生で、新チームの主力です」(同監督)。

人数が多いだけではない。地道な基本練習と「選手全員に試合を経験させてあげたい」との監督の思いが実を結び始めている。新チームができて最初の地方大会(千葉日報社杯新人大会)で県内ベスト8に輝いたのである。また、今季は初の試みとしてダブル主将体制を敷いた。エース投手の森悠人と遊撃手の高橋昂暉だ。陽気な性格でムードメーカータイプの森に対し、内野の中心選手として真面目にコツコツこなすタイプの高橋。真逆のキャラがいい具合にチームを引き締める。

攻撃面では足が速くて長打力もある松井優弥(左翼手)に注目。「ゆくゆくはクリーンアップを打たせたいが、今は走力に期待して1番を任せています」(同)。

全員野球で創部2年目(05年)以来の関東大会出場を目指す!