保谷シニア(西東京支部・多摩北ブロック)菊地英二監督は自粛期間を選手たちの考える時間に変えた。「3年生には志望の高校を具体的に挙げさせ、目指すためには何が必要かを考えさせました。技術だけでなく勉強も大事。意識付けが目的です。併せて全選手にトレーニングメニューも提案。体を柔らかくするなど、最低限必要な動きを動画にしてHPにアップしています」(同監督)。

新チームは冬の間、基礎練習に明け暮れた。大量失点で敗退するケースが多かったため、きっかけとなるエラーを減らし、中継のカットなど細かい部分を何度もチェックしてきた。その結果、春季大会は敗退したものの好試合をすることができたという。

「攻撃面では1番打者の佐川秀太(中堅手)が出塁率も高く毎試合安打を期待。得点源は3番の中村太星(左翼手)と4番の西村勇輝捕手ですが、ここにチーム打撃に徹することのできる稲葉大輝主将が加わり、まとめ役を果たします。投げてはエースの大西竜太郎が直球で押す本格派タイプ。継投の江口悠真は身長が180センチあり、球が後から出てくるので打ちにくい好投手です。夏はこの布陣で、内容の濃い1勝を目指していきます」(同)。