「1試合21三振でもいいから、何が何でもフルスイング!」。江戸川北シニア(東東京支部・城東ブロック)土屋浩史監督の指導方針はブレない。昨秋は関東大会に進出しながら1回戦で敗退。「強豪チーム相手に気後れしてしまい、振り切れなかった」と悔やむ。だからこそ、冬の間は「とにかく振れ」を合言葉に鍛えてきた。目に見えて成長した選手も多い。今季から4番を任された左の湯原晴太(外野手)だ。秋までは、1年時からレギュラーで本塁打を30本以上量産している中澤恒貴(3番・遊撃手兼投手)の独壇場だったが、ここで打線が途切れず下位にもつながるようになった。

「主将を務める薄井香介が、ベンチ入り選手だけでなく全員をうまくまとめてくれている。小学生で体験に来た時から、『主将になる気でウチに来てくれ』とスカウトしたほどです。正捕手としても、投手の能力をうまく引き出してくれています」と同監督。

エースの堀江咲人は2年時からマウンドを任される右腕。上手投げの本格派で、打者の手元で伸びる球の回転が売り。「線は細いけれど、伸びしろのたくさんある選手ですよ」(同)。

夏の目標は「全国」だ。