7日のミックファイアの引退セレモニー。その打ち上げの席で南部杯が話題になった。一昨年4着、昨年7着の同馬を管理していた渡辺和雄調教師(54)には調教師としての父子制覇がかかっている舞台。38年前の第1回を制した高崎のグレートサーペンは父の和泰師が管理していた。まだ高校生だった和雄師が調教師を目指すきっかけになった一戦。当時は水沢を舞台に北関東以北の所属馬で争う北日本交流だった。それが95年から中央交流、96年から盛岡が舞台に。ハードルは高くなったが、初挑戦の一昨年に地方馬の最先着。父子制覇が視界に入った。

それを聞いた三野宮勇調教師(41)からは「ヘイセイシルバーが地方馬の最先着だった時もありましたよね?」。勇師の父の通師が騎手時代に騎乗した同馬は30年前の第9回に8番人気で2着だった。舞台が盛岡になった96年、同年の中央交流を無双していたホクトベガにはちぎられたが、ほかの中央馬には先着した。同馬も95年4月までは中央馬として活躍。岩手で再び成績を上げ、8歳(当時は9歳表記)を迎えた96年にみちのく大賞典と東北サラブレッド大賞典を連勝すると、ブリーダーズゴールドC11着を挟んで南部杯に出走。同期のシャマードシンボリと岩手所属の古豪同士で頭差の2着争いを演じた姿は、当時まだ小学生だったが勇師も記憶していた。

03年から中央馬が23連勝中の南部杯。だが、いつかはゆかりのある2人の制覇も見てみたい。【牛山基康】