2番人気エミュー(和田正)が連勝で重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分53秒2。テン乗りのミルコ・デムーロ騎手(44)と道中は最後方追走。4角11番手から直線大外を豪快に伸びた。

泥をたっぷりと浴びた勝負服が誇らしい。M・デムーロ騎手は「直線に入ったら、全然違う脚を使ってくれた。小さい馬だけど、意外に心が大きいですね」と勝負根性を評価した。メンバー最軽量の馬体重414キロ。不良まで水を吸った馬場にも負けず、急坂を上がり3ハロン最速の36秒3の脚で駆け上がった。

晴れて重賞馬となり、桜花賞(G1、芝1600メートル、4月9日=阪神)に乗り込む。和田正師は「3、4角で外を回したが、いい脚でした。よく応えてくれた」とねぎらった。次戦は前走に続く中2週、初の関西遠征、相手強化と条件はタフ。道悪をこなした強い気持ちをもって、過酷な戦いに挑む。

◆エミュー ▽父 ハービンジャー▽母 スーリール(スペシャルウィーク)▽牝3▽馬主 (株)ノースヒルズ▽調教師 和田正一郎(美浦)▽生産者 ノースヒルズ(北海道新冠町)▽戦績 6戦3勝▽総収得賞金 5530万4000円▽馬名の由来 感動した(仏)