今度は競馬界が日本を盛り上げる番だ-。メイケイエール(牝5、武英)で高松宮記念に挑む池添謙一騎手(43)は侍ジャパンの優勝に心を奮い立たせる。

白熱した戦いに目が離せなかった。決勝戦は調教の合間にスタンドで観戦。「やっぱりメキシコ戦と決勝の2つが印象に残っている。(決勝戦9回表の)ゲッツーがなければ、トラウトの三振で終わらなかったですからね」と熱く語る。

7日の強化試合は京セラドーム大阪で観戦。「日本を代表する選手たちを見て日頃から努力していて。刺激になりますよね」。侍戦士の世界制覇に鼓舞された勝負師は、昨年安田記念以来のG1勝利に燃える。

相棒のメイケイエールは、追い切り後もカイ食いが良く心身ともに好気配だ。鞍上も「ブレがなくなって、どっしりしてきた。体に関しては完成の域に達してきて、力強さが出てきた」と馬体の充実度を伝える。体がスケールアップしてパワーが増した分、より折り合いが鍵を握るが、自慢の“俊足”はスプリントの舞台でこそ生きる。準決勝でサヨナラのホームを踏んだ周東選手のように、圧倒的なスピードでゴールまで駆け抜ける。【下村琴葉】

◆周東の足 周東はWBC準決勝メキシコ戦9回無死一、二塁の場面で一塁代走で登場。村上の中越打でサヨナラのホームを踏んだ。快足ぶりにSNSでは「高松宮記念に出走しても勝てそう」というコメントも。