縁を力に替える。5年目の菅原明良騎手(22=高木)が、ヴィクトリアMにララクリスティーヌ(牝5、斉藤崇)と挑む。21年10月の新潟で初コンビ。以降、前走京都牝馬Sでの重賞初制覇を含む6戦4勝2着2回。連対率100%と抜群の相性を誇る。「位置を取って最後にもうひと脚使えるところが強みです。まだ強い相手と走っていない分、面白みがあると思います」と期待を込める。1週前追い切りは栗東に駆けつけて騎乗し「問題なく来ていますし、調子は悪くないと思います」と手応えを口にする。

縁が結果につながっている。昨年は関東トップの825戦に騎乗。今年も関東では丹内騎手の304戦に次ぐ、298戦と信頼を集める。3月半ばから1カ月ほど白星から遠ざかったが、4月からの東京開催で復調。フローラSを初騎乗のゴールデンハインドで逃げ切り、先週の新潟大賞典ではカラテと16度目のコンビで重賞3勝目と絶好調だ。「いい馬に乗せていただいて本当にありがたいですし、巡り合わせは大事にしていきたいです」。同期の団野騎手は今年の高松宮記念でG1初制覇。負けじと菅原明騎手も12度目のG1挑戦で、悲願をかなえる。【桑原幹久】

■2月以来の実戦、予定のローテ

ララクリスティーヌは追い切り翌日のこの日、ウオーキングマシンで1時間の運動を行った。2月以来の実戦になるが、福田助手は「ポン駆けが利くので間があいても能力を出せるんです。追い切りもいい動きでした。左回りも良さそう」と好仕上がりを伝える。

1回使ってヴィクトリアMは昨年末から決まっていたローテーション。レース本番から逆算して予定通りの調整を行ってきた。同助手は、コンビを組む菅原明騎手に「明良とは本当に相性がいいんです。それに今、乗れていますよね」と全幅の信頼を寄せていた。