単勝1・8倍の断然人気ソールオリエンスは、史上8頭目となる皐月賞&ダービーの無敗の2冠が夢と散った。

首差及ばず2着。直線一気で突き抜けた皐月賞と異なり、道中は好位集団の内から運んだ。直線は外に進路を切り替え、ジワジワと前に迫ったが捉えられなかった。手塚師は「位置は全然問題なかったです。向正面からペースが遅くなってしまいましたね。脚は使っているんだけど、追いついてからアップアップになってしまった。力負けとは思っていないけど、気を使いながら走り過ぎたのかな。馬は頑張ってくれましたが(人気に応えられず)申し訳ないです」と悔しさをにじませた。

ダービー初制覇を狙った横山武騎手は21年エフフォーリアに続き、タイム差なしの2着と涙をのんだ。「1番人気に応えられず申し訳ないです。思った以上にスローになって手綱を引っ張っていた分、切れをそがれた感じ。運がなかったです」と肩を落としたが「左回りだとバランス的に内に倒れるしぐさがありました。これから古馬になっての馬だと思います」と成長を期待。今後はより理想的な走りを追い求める。【井上力心】