4番人気レディバグ(牝5、北出)がゴール前の接戦を制し、待望の重賞初制覇を飾った。時計は1分41秒3(良)。酒井学騎手(43)、北出成人師(59)ともこのレースは初制覇となった。

最後方を追走した前走から一転、好発を決めて2番手。直線半ばで先頭に躍り出ると、最後はスピーディキックの強襲を頭差しのいだ。引き揚げると、酒井騎手はパートナーをぽんぽんとたたいて喜びを表現。「ゴールではどっちが勝ったか分からずヒヤヒヤして。先生をはじめ、関係者が1着の枠馬に立っていたのでうれしかったです」。兄は川崎の酒井忍調教師。「ゆかりある場所で重賞を勝てて光栄です」と思いを口にした。馬は8度目の重賞挑戦。2着3回とタイトルが遠かったが、この勝利で昨年首差2着の雪辱も果たした。

北出師は「何とか勲章を取らせたかったのでうれしかった」と安堵(あんど)の表情。次走は8月31日佐賀のサマーチャンピオン(Jpn3、ダート1400メートル)が視野に入る。【渡辺嘉朗】

 

◆レディバグ ▽父 ホッコータルマエ▽母 フェバリットガール(ダンスインザダーク)▽牝5▽馬主 (株)ゴールドアップ・カンパニー▽調教師 北出成人(栗東)▽生産者 ゴールドアップカンパニー(北海道新ひだか町)▽戦績 22戦5勝(うち地方7戦1勝)▽総収得賞金 1億5045万1000円(うち地方5430万円)▽馬名の由来 てんとう虫

 

<スピーディキック=2着>御神本騎手 結果は悔しいけど、ここ2戦に比べればちゃんと競馬もできている。相手もしぶとかったしペースも遅かったけど、それにしてももうちょっと強いスピーディを見せたかった。

<タガノクリステル=3着>和田竜騎手 ナイターで物見しているのか、思ったよりゲートが出なかった。あとはスムーズにいったけど、前の流れも楽。馬は充実しているので、今後が楽しみです。

<グランブリッジ=4着>川田騎手 具合はとてもよかったです。斤量が響きました。

<ノーブルシルエット=5着>矢野騎手 ペースもよくて、4コーナーで勝つんじゃないかと思った。次はもっと楽しみ。

<エナハツホ=6着>小崎騎手 道中から射程圏に入れることを意識。コーナーでスピードに乗りづらいので、その分、離されるところがある。馬の雰囲気はよく感じました。