上半期のフランス古馬中距離最強を決めるサンクルー大賞(G1、芝2400メートル、8日=サンクルー)の出走馬と枠順が6日、確定した。5頭立て。

注目は、3月のドバイシーマCでイクイノックスの2、3着だった馬たちの再戦だ。英国調教馬で、イクイノックスから3馬身半差の2着だった愛ダービー馬ウエストオーバー(牡4、R・ベケット、父フランケル)は帰国初戦だった前走コロネーションCでエミリーアップジョン相手の2着に好走。今回はロブ・ホーンビー騎手とのコンビで挑む。シーマC3着の地元フランス調教馬ザグレイ(牡4、Y・バルブロ、父ザラク)は今回がドバイ以来の復帰戦になる。鞍上はクリストフ・スミヨン。

その他の出走馬はウエストオーバー陣営が用意したペースメーカーの重賞初出走馬マラブドライブ(セン4、R・ベケット、父フランケル)、凱旋門賞馬トルカータータッソの半弟で、昨年のジャパンCに参戦し、前走コロネーションCで4着だったドイツ馬テュネス(牡4、P・シールゲン、父ジュリアーニ)、地元フランス調教馬で、ドバイターフ6着、前走イスパーン賞6着から挑むジュンコ(セン4、A・ファーブル、父アンテロ)。

サンクルー大賞は99年に日本調教馬エルコンドルパサーと蛯名正義騎手(現調教師)が制し、一昨年(21年)は松島正昭オーナー(キーファーズ代表)の勝負服でブルームが勝利。昨年(22年)はこのレースを勝った英国の5歳牝馬アルピニスタが凱旋門賞を制している。