デビュー38年目を迎えた武豊騎手(54)が4日、今年初めて栗東トレセンを訪れた。新年のあいさつと有馬記念Vの祝福で、次々に「おめでとう」と声をかけられていた。

今年の抱負を問われると「毎年のことだけど、ダービーは勝ちたいし、フランスの『アレ』もね」と目を細めた。大の阪神ファンらしい表現で、念願の凱旋門賞制覇を目標に掲げた。

「この時期になると、どんな年になるのかワクワクする。時々すごくいいことがあるのは競馬ならでは。思いも寄らないことがある。そういうことがあれば」

3月には55歳を迎え、近年の目標として掲げてきた「還暦ジョッキー」にもあと5年と迫った。昨年は右太ももの負傷もありながらG1・2勝を含むJRA74勝。競馬界のレジェンドはまだまだ健在だ。