最強世代の5歳牡馬が年初めのタイトルゲットだ。単勝5番人気リカンカブール(牡5、田中克)が重賞初制覇を決めた。勝ち時計は1分58秒9。開業4年目の田中克師はJRA重賞16度目の挑戦で初勝利。初騎乗の津村明秀騎手は前日5日が38歳の誕生日。重賞勝ちで自身の節目を祝った。

1コーナーで各馬激しい位置取り争いの中、同馬は好位の内を追走。手応えよく直線を向くと残り100メートルほどで先頭へ。力強く脚を伸ばし、迫るククナを半馬身振り切った。

イクイノックス、ドウデュースなどと同じ5歳牡馬。クラシック路線には乗れなかったが、条件戦から地道に白星を重ね、前走チャレンジC7着から巻き返した。

鞍上は年明け最初の重賞制覇に「気持ちいいですね。久しぶりに誕生日が金杯じゃなくなったので残念ですけどよかったです」と笑った。

レースについては「今日の芝のレースを見ていても時計が速くて前が止まらないレースが続いていたので、位置を取りに行くことだけを気にしながらいきました。どんなレースでもできるということは聞いていたので、僕のイメージでいこうかなと思いました。手応えは抜群でした。こちらの期待通り先頭に立ってからもしっかり走れていたのでよかったですね」と振り返った。

今後については「まだまだ精神面で幼いところがあったりまだ若い感じは残していますけど、これからもっとよくなると思います」と期待を込めた。

自身については「昨年はキャリアハイを超えられたので、今年は昨年以上の結果を出したいなと思います」と昨年の56勝を上回る活躍を誓った。

2着は8番人気ククナ、3着は6番人気マイネルクリソーラ。

馬連(3)(7)4820円、馬単(3)(7)8030円、3連複(3)(7)(15)1万2230円、3連単(3)(7)(15)6万5470円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)