<サセックスS>◇29日=グッドウッド(英国)◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走12頭

3歳マイル王、ボウエコー(牡3、G・ボーウィー)が断然人気に応え、デビューから無傷の6連勝でサセックスSを制した。

鞍上は「ビリー・ザ・キッド」の愛称で知られる20歳のビリー・ロックネイン騎手。今年ここまで英国リーディング首位を快走する若き天才は「これで(ボウエコーに)懐疑的な人たちを黙らせることができればいいですね。本当にスーパースターのような馬です。いつも言っていることですが、この若さでこのような馬に出会えたことがどれほど幸運か、そして、どれほど光栄なことか、身に染みて感じています」と喜びを語った。

レースについては「過去のレース映像を何百万回と見返して、差し馬が確実に勝つ展開になるだろうと感じていました。ペースが速くなることは分かっていましたから。(グスタードに騎乗する)ライアン(ムーア)の背後の位置を確保できたときは安心しましたが、外から(プエルトリコに騎乗する)クリストフ(スミヨン)が迫ってきたので、外に出すのに少し苦労するだろうと覚悟しました。でも、外に出してからは、本当に素晴らしい脚で伸びてくれました」と回顧した。

まだ20歳だが、クールモアのムーア、ゴドルフィンのビュイックという百戦錬磨の名手を相手に勝利。「仕掛けを遅らせる必要があると分かっていましたし、それが当初からの作戦でした。焦らず、馬をリラックスさせて、彼(ボウエコー)特有のリズムに乗せることを心がけていました。進路が開くのを待つ必要はありましたが、不安はありませんでした。ゴールまでまだ1ハロン半(300メートル)ありましたし、1ハロン標識を過ぎたあたり(残り200メートル)からは『前の馬たちを必ず差し切れる』という確信がありました。この勝利でこの馬に対する周囲の疑問や懸念がすべて払拭されることを願っています。彼は真のスーパースターであり、どんな展開でも結果を出してきました。今日は彼にとって厳しいレースでした。出走馬が多く、かなり後方からの競馬になりましたが、彼にはケタ外れのエンジンが備わっています。おそらく私がこれまでの騎手人生でコンビを組む最高の馬の一頭でしょうし、20歳という若さで彼に出会えたことは夢のようです」と胸を張った。

そして、「観客の皆さんの反応は本当にうれしいです。レース後に戻ってきたときの雰囲気は魔法のようで、彼(ボウエコー)がいかに多くのファンに愛されているかを証明しています。彼のような馬に出会えたことがどれほど幸運なことか、よく分かっています」と勝利の味をかみしめている。