無事に離陸した「ファントム3」でしたが、「太陽の塔」を前に、どうしても30メートル以上、上がりません。コントローラーの右スティックを上に動かしても、全く反応しないのです。このとき原因は分からなかったのですが、帰京して、セキドのメカニカルスタッフに聞いたところ、以下のような回答がありました。


木の陰から顔をのぞかせる「太陽の塔」をファントム3がとらえます
木の陰から顔をのぞかせる「太陽の塔」をファントム3がとらえます

 ファントム3を飛ばす際に使う「DJI GO」というアプリがバージョンアップされ、ログインされていないと高度が30メートル、距離が50メートルに制限されるとのことです。また、機体、送信機、「DJI GO」のすべてが、最新バージョンにアップデートされているかを確認し、改善が見られないようであれば、アプリの再インストールも必要とのことでした。


朝焼けの中、万博公園を目指します。御堂筋線から撮影しました
朝焼けの中、万博公園を目指します。御堂筋線から撮影しました

 話を戻しましょう。撮影時間は万博公園開園前の午前7時半までです。考えていても時間は過ぎるばかりです。一度着陸させ、設定を確認したり、バッテリーを交換したりしたのですが、特に問題はありません。モニターには「安全に飛行できます」という表示が出るので、とりあえず、安全には十分注意し、撮影は続けました。


千里中央駅で朝日を浴びた大阪モノレールを撮影
千里中央駅で朝日を浴びた大阪モノレールを撮影

 塔の正面から何本かフライトを繰り返し、今度は背後に回り撮影しました。勉強不足で、過去を表す「黒い太陽」が描かれていることも知らなかったのですが、昨年できたという観覧車をからめ、美しい映像を納めることができました。最後に、再度正面に回り、機体を塔に近づけアップの映像を撮りました。


「太陽の塔」を中心に旋回させたかったのですが、操作は難しかったです
「太陽の塔」を中心に旋回させたかったのですが、操作は難しかったです

 今回はカメラを塔に向けたまま旋回する映像を撮りたかったのですが、何回かトライしましたが、あまりうまくいきませんでした。今年4月に桜を撮ったときは、同じ動きをある程度できたのですが、太陽の塔を目の前にして、萎縮したのかも知れません。コントローラーの2本のスティックを、巧みに操ることはできませんでした。これからも「ドローンフィールド」に通って、腕を上げないといけないなと痛感しました。

(万博記念公園と国土交通省の許可を得て撮影)【写真部・鹿野芳博】


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