間もなくゴールデンウイーク。新幹線を利用される方も多いでしょう。混雑期だけに自由席で「勝負」することも当然多くなります。その場合、どうすれば座席を確保しやすくなるのか。あくまでも新大阪~東京間を走る「のぞみ」に限った話ですが、私が平素から使っている方法を紹介しましょう。


新大阪駅での案内表示。行き先はすべて東京で始発駅は書かれていない
新大阪駅での案内表示。行き先はすべて東京で始発駅は書かれていない

東京に行く時は必ず新大阪始発に乗ります。指定席に余裕がある時も同様。ごく一部の方でしょうけど、マナーの悪い方がいらっしゃるからです。皆さんも経験がありませんか。指定券を持って、さぁ自分の座席だと思ったら、窓のところにビールや清涼飲料の空き缶が置いたままになっている。もっとひどいと座席前の網かごに空の弁当箱が放置されているとか。あれってかなり不愉快ですよね。旅の気分台無しです。

その点、新大阪始発だと清掃の行き届いた座席です。東京から戻る時も、やはり新大阪止まりに乗ります。夜に乗ることが多いので寝過ごす心配がないのが一番。新大阪止まりだと名古屋を過ぎると、指定席には、まず誰も乗って来ないので空いている席への移動もできます。

しかし、その新大阪始発の列車、どうやって見分けるのでしょう? 東京駅なら行き先が表示されているので分かりますが、新大阪駅だと、名古屋までしか行かない遅い時間でない限り「のぞみ 東京」の文字が並ぶばかり。こういう時、ネット検索なら手堅いですが、実はもっと簡単な方法があるのです。

改札や窓口、券売機の上にある案内表示を見てください。「のぞみ」「東京」の横に必ず列車番号があるはずです。「200番台」「300番台」「400番台」が新大阪始発です。たったこれだけ。簡単ですよね。ただ、これで終わってしまうと元も子もないので、もう少しだけお付き合いください。

のぞみの列車番号は1ケタから400番台まで。500番台ののぞみはありません。また東京行き、つまり上りは必ず偶数(下りは奇数)。1ケタと2ケタは博多始発(早朝、深夜に例外はありますが、いずれも新大阪始発ではありません)。100番台は広島発(150番以降は博多発になったり広島始発になったりする臨時列車ですが、新大阪始発になることはありません)。

そして肝心なのはここから。200番台は新大阪~東京。300番台と400番台は日によって走ったり走らなかったりする同区間の臨時列車です。これだけ頭に入っていれば一目瞭然。写真を例にすると314号、218号、316号が新大阪始発です。ただ400番台は「ひかり」も使うので、少しだけ注意が必要。またレアケースではありますが、事故や天候不良で一部列車が運休になる時は、臨時列車がまず休みになるので、天候に不安があれば200番台を目指してください。

のぞみは1~3号車が自由席ですが、車内設備の関係で2号車の座席数が多くなっていますので、並ぶ号車に迷った場合は2号車がおすすめですよ。【高木茂久】