他の人も好調で、右隣の村上良昭さん(姫路市)は太い青イソメ(たらし3センチ)だけを使い20センチ超ばかりを釣っていく。左舷では佐藤賞司さん(大阪)が激しい誘いをかけても仕掛けがもつれないようにとハリのチモトにパイプ(約3センチ)をつけた自作仕掛け(1・8メートル)で連掛けを誘う。

 圧巻は正午すぎ。小野さんがキス仕掛けの上にサビキを付け、20~23センチのマアジをトリプルで食わせた。結局、終始、絶好調だった高田さんが午後1時までに17~25センチを82匹に、小ダイやマアジも釣りあげ竿頭。

 キス釣りはその日その日でヒットパターンが変わるところが面白い。竿、天秤、仕掛け、エサを工夫してそれを見つけだすのがだいご味だと実感。しばらく通い続け、自分なりのパターンを見つけてみたいなと思いながら沖をあとにした。【近江康輔】

 【今後の見通し】夏晴れが続くと、キスのアタリがもっと鮮明になり、連掛けも増え、8月いっぱいまで数釣りが満喫できる。すでに3ケタ釣果の日もあり期待大。夏休みのファミリーフィッシングにもお勧め。

 【問い合わせ】知々丸【電話】079・327・1761。乗合船料金は、家島諸島沖で6500円(女性と高校生5500円、中学生以下4000円、3人以上で申し込むと、各人500円引き)。氷付き、エサ別。出船は午前5時半。納竿は午後1時。

 【交通】山陽電車の飾磨駅下車、徒歩15分。タクシー約5分。車は姫路バイパス中地ICを出て県道415号を南へ。陸橋を越え、最初の信号を左折。須加バス停前を右折、突き当たりを左折して約50メートルで「知々丸」の駐車場。乗船場は駐車場から南へ徒歩1分。