秋の大漁節だ! どうやらカワハギとマダイが絶好調の気配を見せている。カワハギでは千葉・内房の金谷「光進丸」が狙う水深20メートルの浅場で、大きな群れがいそうだ。22日には105匹も記録され、10月9日の大会にも弾みがついた。マダイは各地で好反応が見えている。神奈川・八景「太田屋」と静岡・久料「魚磯丸」では、出船して10分の真沖の海域でマダイが連発し、楽しいゲストも顔を出す。太田屋では10月15日に教室もやるぞ!

<金谷「光進丸」>

 22日、金谷~竹岡沖で事件が起きた。日刊スポーツカワハギ大会で2連覇達成、ダイワオープントーナメント優勝の経験を持ちカワハギマスターとして知られる「ホーリー」こと堀江晴夫さんが105匹を記録。刻々と変化する釣況に「何だ、こりゃ?」などと叫びながらも、即座に対応して最大25センチを筆頭に次々に釣り上げていった。

 ちょい投げしてアサリエサを動かして足元まで仕掛けを引いてきて「動かして誘う」パターンと、船下でラインをたるませて張る「動かさずに誘う」パターンでアタリをとっていった。

 ホーリーによれば「ちょい投げも効果的だけど、船長が探ったポイントに間違いはない。なので、船下に落としてアタリを探る方法が、初心者もベテランもいいと思う」と話し「その代わり、激しく動かしてアピールして、直後に動きを止めてカワハギの食うタイミングを与えてやる。動きのギャップをつけるとヒットは近くなりますね」と話す。

 今年の傾向として「やはり、数は多い。それとエサでアサリのキモは大事なんだけど、ハリに水管やベロだけでも食ってくる。今年の金谷のカワハギはやる気があるね」とホーリーは驚いた。

 10月9日の大会はすでに満員御礼だが、個人的にカワハギ釣りに行くのも魚影が濃いから面白いですよ。

 ▼船 金谷「光進丸」【電話】0439・69・2697。カワハギ午前便は午前7時出船で氷付き8000円。小学生以下4500円。

<八景「太田屋」>

 太田屋のマダイ教室が10月15日から復活する。暑い夏の間、お休みしていた恒例のマダイ教室を再開しまーす。太田一也船長は「今年の秋ダイはいいんじゃないですか。何度か出ていて、手応えは感じている。びっくりするような大物はまだないけど、1~2キロ級はポンポン釣れますね。ビギナーさんにとって、数がいるから技術を向上させるにはもってこい」と自信のコメント。

 20日、釣り糸を垂らしてきたが、タコボウズ記者は700グラム前後が1匹。しかし、アタリはちょいちょいあって、しかも30センチ超のアジ、イシモチが掛かる。それに春先にいなかったワカシ、イナダのブリ幼魚が回遊しているので、ちょっとしたマダイ五目は成立しそうだ。

 釣り場も港から約10分、横浜・八景島シーパラダイスもすぐの場所で、気軽にマダイ釣りが楽しめるのが利点だ。東京湾秋ダイ、釣っちゃいましょうか?

 ▼船 八景「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイの乗合は午前7時15分出船でエサと氷付き1万500円。カップル、親子には割引あり。ほかライトタックルのアジ釣り(午前&午後便)と、タチウオのルアー船も出漁中。木曜日定休。

 ▼教室 マダイ教室は、乗合船に同乗します。出船前に講義をしますので、午前6時半に集合してください。料金は乗合料金と同じです。10月は15日(日)です。11月以降も開催しますので、太田屋HPをじっくりみていてください。

<久料「魚磯丸」>

 駿河湾のマダイも負けてない。魚磯丸では「なんか台風18号が通り過ぎてからマダイが好調なんだよ」と久保田清船長。ここも真沖の水深35メートル前後で釣れている。タナ(魚の泳層)がちょっとでも違うと食わないので、船長の指示するタナは守ってくださいネ!

 よくリールで表示されるカウンターでタナ取りをする釣り人もいるが、リールは機械なので、ちょっとしたことで表示が違うケースがあったりする。そこで色分けで深さを表示しているPEラインで探ってほしい。「道糸でみている釣り人は確かに間違いなく釣ってくる。久料のマダイは正直だからタナさえ合っていれば釣れますよ」と久保田船長も道糸釣法をすすめる。

 ちょっと遠いと思われがちだけど、東名沼津インターや、箱根新道から伊豆縦貫道を経由してくれば、もうすぐですよ。西伊豆旅行も兼ねて、行ってみようか!

 ▼船 久料「魚磯丸」【電話】055・942・3230。マダイ乗合は午前・午後便あり。午前便は午前4時半集合、エサ・コマセ・氷付き9500円。午前&午後通しなら1000円引き、女性と中学生以下も割引あり。