後志管内島牧村の第二栄浜前浜にヒラメを狙って出掛けた。雨時々曇り、風やや強く、波1・5メートルと決して条件は良くない中、乗船した5人には上々の釣果があった。

 午前6時、島牧村第二栄浜漁港から第八富丸(木村船長、【電話】0136・74・5256)に乗船、15分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛けに、バケは500~600グラム。餌はオオナゴを使った。

 出港直後からの雨に雷も加わり、風も強い悪条件。まずは水深35~45メートルで竿(さお)を振った。潮の流れが速く仕掛けも流されたが、海底から水深5メートル程度までを丹念に探り、アタリを待った。ポイントを変えながら30分程経過した頃、徐々にアタリがあり、強い引きとともに50~55センチの良型が上がった。

 アタリが止まると、何度も移動を繰り返した。50センチ台の後半から60センチ超の大型がかかると、竿が大きくしなりラインが出てゆくほどの引き。バレてしまうことも何度かあったが、餌に食い付いて邪魔するフグはいなかった。

 午前11時30分の沖上がりまで、海底付近では釣れたが、水深4~5メートルはダメだった。1人当たりの釣果は40~62センチのヒラメが7~10匹、28~35センチのミズクサカレイが5~8匹と悪天候の割には満足ゆくもので、マゾイ、クロソイ、ガヤなどが船中数匹交じった。木村船長は「これからシケが多くなる時期だが、ヒラメのほかにタチの入ったマダラも狙える」と、見通しを語った。【リポーター・竹鼻雅己=63】