ゴールデンウイーク(GW)を迎えて、釣りを楽しんでいますか?

関東近辺ではさまざま魚種が釣れ始めている。千葉・外房の大原「力漁丸」(中井聡船長)ではヒラメのラストチャンス。例年通り、この時期になって3キロを超える大判が船内をにぎわせている。


まだまだシーズンが続くコマセマダイをはじめ、新たな釣りの対象魚、今月いっぱいで終了となる山梨・西湖のヒメマス釣りなど、狙い目を紹介しよう。

ゴールデンウイークがラストチャンスとなる大原の大ビラメ
ゴールデンウイークがラストチャンスとなる大原の大ビラメ

■千葉・大原「力漁丸」

★大原沖3~6キロ

大盤振る舞いならぬ、大判振る舞いだ。大原沖では今年も例年通り、この時季に大ビラメが乱舞し始めた。力漁丸では連日のように3~6キロが釣れている。「例年通りの傾向です」(中井船長)。


春先の浅場ではなく、現在は深場狙い。水深50~60メートル前後を攻める。ここでは本命ヒラメだけではなく、マハタやワラサ、マダイなどの高級魚が食ってくる。


★底から1、2メートル

底付近でベッタリと潜んで上目遣いに小魚を狙うイメージがあるが、中井船長は「底にエサを漂わせても食いません。底から1メートルなど上げてキープしてください。2メートル上げても結構です」と言う。エサに興味を示したヒラメは「ヒラメ筋」ならぬ、強烈な背筋力でジャンプしてひったくるように針がかりする。


★格言「ヒラメ40」

釣りでは、「ヒラメ40」という格言がある。「ヒラメがエサの生きイワシを追い回してゆっくり食べるので、前アタリがあったら40ほど数え、サオ先が一気に絞り込まれたら完全に針がかりしているのでアワセを入れる」という意味だ。これはあくまで「一般論」。


「深場にいるヒラメはもともと食いが立っていることが多いです。パクッと食い付いていきなり持っていくので、速くアワセを入れても大丈夫です」(中井船長)。運動会のパン食い競走のランナーが、ぶらさがっているパンにいきなりかじりついて引きちぎるイメージだろう。


★孫針の針先頭に

もう1つ、中井船長が獲物をゲットするために必ず強調するのが孫針。「孫針をエサに刺したら、針先は頭に向けてください。この方がよく掛かります」。


オモリだが、通常は80号を使う。ただし、潮の流れとか水深によりもう少し重いものが必要になる。こういった時に1人だけ号数が違うと、オマツリの原因にもなる。「100号も持ってくるといいでしょう。付け替える場合は指示します」。


大原のヒラメ釣りはGWで終わり。最後に笑ってください。


■東京湾マダイ 強烈三段引き

桜が散っても、マダイはまだまだ熱い。東京湾は神奈川・金沢八景「太田屋」(太田一也船主)や千葉・富浦「共栄丸」(笹子宏宣船長)、駿河湾では静岡・久料「魚磯丸」(久保田清船長)や興津「大和丸」(大多和勝己船長)などで、強烈な三段引きが味わえる。

まだまだ各地で上がる大ダイ
まだまだ各地で上がる大ダイ

東京湾では2~4キロサイズが食っている。「まだ釣果にムラがあります。タナはピンポイントで合わせます。コマセはカゴの下の部分を2~3ミリほど開けて1匹、また1匹とポロポロと出ていって付けエサと同調するようにします」(太田船主)。


久料の沖合では4月下旬になってようやく乗っ込みが始まったという。「クロダイと同じような時に迎えている。マダイに交じって釣れ始めたら、乗っ込みの合図。例年より1カ月ほど遅い。やっと気配が出てきた」と久保田船長は言う。


まずは数が伸び始め、その中に3キロとか4キロを超える大ダイが徐々に入ってくれば、乗っ込み本番だ。巡り合うには、正確なタナ取りが重要になる。各船長、「リールの水深計はあてにしてはいけない。誤差が出る。指示ダナに投入するには、必ずPEラインの道糸のマーカーで計算して指示ダナに投入してください」と声をそろえる。

いくらAI全盛時代でも、これだけは昔ながらの手法の方が正確だ。


■東京湾マゴチ 小魚型ルアー

「太田屋」が今年からこの時季の狙い物として、ルアーのマゴチを出している。冬場に釣れ盛ったタチウオは、夏を迎えるまでいったん下火となる。釣れても数は伸びず、「一発ホームラン」の大型狙いになり、技術を要する。春先に活性が高かったサワラもひと息の時季となる。その点、夏にかけてマゴチは上向く。昨年までは夏場にスポットで狙っていた。夏場限定だった東京湾のマゴチはここ数年、通年で狙えるようになっている。

太田屋で本格的に狙い始めたルアーマゴチ
太田屋で本格的に狙い始めたルアーマゴチ

使うのはジグヘッドとワーム。ジグヘッドは40グラム以上としている。それよりも軽いと、底潮が流れている場合や深場を狙う時に着底しないためだ。


ワームの長さは4インチ(約10センチ)。ストレートワームが一般的。「赤金、イワシカラー、グリーン系、ホワイト系が4本柱。エサとなる小魚をイメージさせるタイプがいいでしょう」(太田船主)。


マゴチは砂泥地に潜んで小魚やエビなどを狙う。エサで狙う時はシロギスやメゴチ、サイマキエビなどを使っている。これがワームを選ぶ際のヒントになる。


■良型西湖ヒメマス

西湖のヒメマスは5月31日まで。こちらもラストチャンスだ。「白根」の渡辺安司店主によると、「今季はボートを止めて底に落とし込むタテの釣りより、一定速度で引っ張るトローリングの方が分がある」という。ヨコの動きに興味を示すようだ。中には30センチを超える良型のおヒメさまも上がる。

西湖のヒメマスは今月まで
西湖のヒメマスは今月まで

道糸を10~15メートルほど出して、エレキもしくは手こぎで引っ張る。エサもイクラではなく、紅サシの大きめな方がよく食う傾向がある。「大きめの紅サシの方がにおいで誘えるし、エサ持ちもいいからではないか」(渡辺店主)。


■富津マダコ 大洗のフグ

これから旬を迎えるマダコを千葉・富津「みや川丸」(宮川淳船長)、ショウサイフグを茨城・大洗「きよ丸」(飛田和弘船長)で狙っている。

みや川丸のマダコ釣り
みや川丸のマダコ釣り

富津のマダコはGW前の土曜日から始めるという地元の遊漁船組合の取り決めで、今年は4月25日スタート。例年通りなら開幕早々にキロ級のタコが乗る。「昨年はワキが良く、良型もそろって数も伸びた。期待したい」(宮川船長)。渋糸を使った手釣りで底付近をひたすら小突く。テンヤに乗った感覚がズンッと伝わるのが面白い。


大洗のショウサイフグは5月の声を聞くとともに白子が入り始める。「いくらか腹が膨らみ始めている。白子の入り方は例年通りではないか」と飛田船長は予測する。10日まで休みなくフグ専門で出船。GW期間中は、エサのアオヤギもサービスする。

きよ丸はGWショウサイフグ専門で出船
きよ丸はGWショウサイフグ専門で出船

■伊豆とび魚すくい

魚を捕るのに使うのは、サオだけではない。網を使った「とび魚すくい体験」が静岡県伊豆市の土肥沖で楽しめる。7月3~19日の毎週金、土曜日と19日に屋形桟橋から出船する。午後8時から出船し、約200メートル沖合で大光量の集魚灯をたき、光に寄ってきた魚をすくう。

土肥沖で楽しめるとび魚すくい
土肥沖で楽しめるとび魚すくい

とび魚は夏が旬の魚で、九州や山陰地方では「アゴ」とも呼ばれる。「アゴが落ちるほどうまい」とか「身が硬く、アゴを使う」といった由来がある。低脂肪で上品な味わい。刺し身だけではなく、練り製品としてもおいしい。料理のダシとしても重宝され、「アゴだしラーメン」は絶品だ。


料金は大人5000円、小学生4000円、未就学児3000円。定員40人の完全予約制。すくった魚の持ち帰りは可能(氷はサービス、発泡スチロールは有料)。現在、予約受け付け中。予約、問い合わせは土肥観光案内所【電話】0558・98・1152。