13日、埼玉・円良田湖(つぶらたこ)でヘラブナのグランドチャンピオン大会予選(総重量審査)が実施される。すでに15人の定員はいっぱい。当日は梨ノ木桟橋を借り切って熱戦が繰り広げられる。そこで本紙ヘラブナ道場の関川康夫師範代が攻略の糸口を探りにサオを出した。

桟橋からヘラを狙える円良田湖は今がトップシーズンだ。関川師範代は12尺(約3・6メートル)のサオに手を掛けたが、10尺(約3メートル)を選び直した。13日の予選会場となる梨ノ木桟橋の真ん中に入っていた。

師範代 おそらく、どんな長さのサオでも大丈夫。自分の好きな長さで勝負して、お仕着せではなく、自分の釣りに徹すればよい。そのための状況をつくることが大事だね。

5投して、師範代はウキを替えた。開始時は「トップ13センチ、ボディー12センチ、足5センチ」、それをそれぞれ「18センチ、16センチ、4センチ」と全体的に長くして太くした。

師範代 すぐにヘラのさわりもあった。でも、ジャミ(ヘラ以外の小魚)が表~宙層にバラケをつついて行列をつくっている。この「ジャミ層」を一気に突き抜けるにはウキを大きくして湖面での浮力をつけて、仕掛けのちょい上にオモリをつけて落下スピードをあげるしかない。

これによりオモリで糸が張れてタナへの到着が速くなった。ハリスも40センチ・50センチだったのをそれぞれ8センチ詰めたことでアタリの感度も増した。小気味良いテンポで午前中だけで36匹を釣り上げた。

師範代 10尺にあったウキとハリスの長さ。これを他のサオでも探せばいい。

エサは、神流湖での釣行でも採用したマルキユー「グルテンダンゴ」「カルネバ」各200cc+「バラケマッハ」400ccを混ぜてから水200ccで粘らせすぎずさっくりつくる。これから暑くなるので、おけでこねたら、ぬれタオルをかぶせて乾燥しないように注意しよう。

師範代 あとは振り込みのコントロールを一定にする。それができれば、ある程度は勝負できると思いますよ。みなさん、頑張ってくださーい。

<グラチャン予選&決勝日程>

▼6月13日(木)円良田湖「管理事務所」15人(募集締め切り)

▼7月15日(月・祝)三島湖「ともゑ」40人

▼10月5日(土)精進湖「湖畔荘」30人

▼10月20日(日)西湖「白根」30人

★決勝 11月4日(月・祝)三島湖「ともゑ」=出場は昨年王者、5地区×上位5人 計26人

(神流湖「山水」は終了)

【単独大会】6月16日(日)芦ノ湖「うえ乃」UENO杯箱根王25人(募集締め切り)

※人数は募集数。

▼宿 円良田湖「管理事務所」【電話】048・581・8511。受け付け開始は午前5時。桟橋利用料金(入漁料金込み)は、1日は2100円、午前11時以降の半日は1100円、女性&高校生までは800円。