9月17日、芦ノ湖でワカサギの大会を実施する。大会委員長で、なおかつ優勝を公言するのは「アニキ」こと俳優哀川翔(58)だ。ルールは独特で「5匹の全長勝負」となる。発案者はアニキ。これなら5匹さえ釣ればもしかしたら優勝も夢ではない。もしかしたら、公然とアニキに勝てるチャンスかもしれないぞ。

ワカサギの仕掛けは、2~5号の軽いオモリを下につける胴付きタイプになる。ハリの数は5~15本で、回遊する群れを待ってハリに掛かるのを期待する。群れが引かない好ポイントに入ることができれば、仕掛けを底付近に落とすだけで多点掛けができて、いっぱい釣れちゃう。数釣りを楽しむのがワカサギ-そういうイメージが強い。

そんな世間のワカサギ観が定着しているため、ワカサギの大会のほとんどは総重量審査になる。釣れた匹数を数えるのは、途方もないことになるため、釣れたワカサギ全部の重さで競うのだ。これに異議を唱えたのがアニキだった。

アニキ だってさ。純粋にワカサギのおいしさが好きで、大会に参加している人もいるじゃない。すごい匹数を釣る名人の技術は素晴らしい。でも、もっといろんな人にチャンスのあるルールがあった方がワカサギ大会も面白くなるんじゃないかな。

そこで、アニキが考えたのが「5匹全長勝負」だ。

昨年から発案者がアニキなので「哀川翔杯」として実施している。昨年は土曜だったが、今年は連休明けの火曜にした。

何しろワカサギ5匹の全長だ。計測の様子も、スケールの上にワカサギ5匹を並べる。口と尾っぽが重ならないように連結させる。釣った本人にも確認してもらって、記録をつけていく。総重量審査では、やや殺気立つ雰囲気が漂うが、何とものんびりする計測になる。平日の火曜でも、ゆったりと休める余裕をもって訪れてほしい。

アニキ 仕事を忘れて、サオを出す。糸を垂れる。アタリを待つ。ワカサギとあなどってはいけない。かなり強そうな魚信を感じても、5センチぐらいのチビのこともある。こんなに小さくても力強いんだ。自然のすごさを感じる。芦ノ湖の湖上の美しさにも酔いしれてほしい。大会だけど、湖上で過ごす特別な時間を楽しんでほしい。

この大会は勝敗以外の魅力もある。単に競技に没頭するのではなく、大会参加者には箱根・芦ノ湖の透き通った水に触れて「猛暑で疲れた体を休めてほしい」というアニキからのプレゼントも込められている。

とはいえ、勝負は勝負だ。発案者で大会委員長でありながら、参加者としてアニキも全力で優勝を目指している。本気(マジ)なアニキと対戦できる数少ないチャンスともいえる。

今月21日、アニキは仲間11人と芦ノ湖「うえ乃」で秘密練習をしている。芸能界では後輩で、プロレスではタッグも組むタレント勝俣州和(54)も呼び寄せて約4時間、楽しんだ。

「うえ乃」桟橋沖の水深11~14メートルのエリアで5~11センチが釣れた。大会当日を意識して12人による5匹全長勝負してみた。結果、アニキが53・1センチで優勝、勝俣が51・1センチで2位だった。

さすが、勝負強い。つまり、10センチ以上のワカサギを5匹そろえることができれば、優勝争いには加われそうだ。

アニキ 挑戦者、待っているぜ。まずは50センチオーバーだな。

9月17日、本気な哀川翔と勝負してみる?【寺沢卓】

▼場所 芦ノ湖「うえ乃」

▼予定 集合・午前5時30分、出舟・同6時、帰着&計測・同11時

▼ルール ワカサギ5匹全長(ミリ単位計測)

▼料金 3300円【入漁料+昼食(カツ丼または牛丼)+参加賞(オリジナル保冷バッグ)】、別途ボート料金・手こぎ(2人3500円、3人4500円)、エンジン船(3人まで9000円、4~6人1万1000円)※サオはレンタル可能。仕掛けは各自購入、宿で販売しています。エサいらずのカラバリでヒットします。

★申し込み・受け付け 「うえ乃」【電話】0460・84・8471