日高管内えりも町の広尾沖に11月30日、ヤナギノマイやアオゾイなどを狙って出掛けた。晴れ、はじめは風が強かったが次第に収まり、波も前半2メートル~後半1メートル。ウネリがある中でも食いは良好で、ヤナギノマイを中心に大漁となり、満足いく釣行だった。

午前5時30分、目黒漁港から芳陽丸(小栗継男船長、【電話】090・1644・5923)に8人が乗船、向かい風をものともせず1時間ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針18~20号。オモリ300号。餌は赤イカなどを使用し、水深65~120メートルを狙った。

ポイントに到着すると、甲板はしぶきで凍っており、足元に気をつけて慎重に仕掛けを下ろした。水深65メートルから探りを入れると、早々に竿(さお)先が揺れた。ヤナギノマイやガヤが小型を交えて付き、船の揺れに注意しながらリールを巻いた。

このポイントでは50センチ前後の大型アオゾイも掛かった。ヤナギノマイにはない強烈な引きは手応え十分。簡単には上がってこず、海中を泳ぎ回って抵抗した。 2時間ほど経過したところで、水深115メートル前後にポイントを切り替えた。このころから風はやみ、波も収まった。揺れを気にせず釣りに集中できるのは良いとしても、根が多い海域だけに気は抜けない。船長の指示の下、リールカウンターを参考にして底から2、3メートル上げて魚の反応を待った。

幸いにして根掛かりは少なく、ヤナギノマイが群れている場所では追い食いさせると針数が釣れた。中型と大型を取り込み、小型をリリースしても、50センチオーバーのアオゾイを交えて大型と中型のクーラーを満杯にする人がいた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、25~38センチのヤナギノマイ80~120匹、45~55センチのアオゾイ1~5匹、40~45センチのクロソイ1~5匹。他にマダラやサバ、スケトウ、ガヤなどが船中数匹交じった。

船長は「ヤナギノマイは浅場でも深場でも魚影は濃く、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】