サクラマスの本番を迎えた胆振の白老沖に13日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。11日頃から水温が低下して絶好の釣り日和だったが、思うような釣果を得られずに虎杖浜沖に移動したところ、大型も含めて数釣りを楽しむことができた。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に6人が乗船、1時間ほど沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛け、バケ600グラム。水深は110~130メートル。

この海域では年明けの4日に2~3キロサイズが数上がるなど、例年にないほどの好調が続いている。それを象徴するように、白老~樽前沖には漁船や遊漁船が集まっていた。しかし、期待とは裏腹にアタリは薄く、虎杖浜沖に狙いを切り替えた。

こちらも水温は低く、タナ25~30メートルで早速、アタリがあった。2・5キロを頭に大小のサクラマスが次々に釣れると、船上がにわかに活気づいた。最も釣れたのはタナ20~40メートル前後で、ジグ釣りの人は水深40メートルまで下ろしてからアクションをつけて巻き上げ、同25~30メートルでヒットさせていた。

ただ、掛かり具合で針から外れることも多く、せっかくの獲物を逃してしまうのが残念だった。それでも、定数の10匹を釣り上げた人もおり、スケトウダラを狙った人も含めて満足いく釣行となった。

沖上がりは正午。1人当たり1~2・5キロのサクラマスが2~10匹、50~60センチのスケトウが10~80匹、25~30センチのサバが5~15匹。本間船長は「サクラマスの定量釣りは、今後も期待できる」と太鼓判を押していた。

【リポーター・竹鼻雅己=66】