太平洋胆振沖は今、サクラマスだけでなく、良型のソウハチも好調だ。特に登別沖の浅いタナで数が釣れると聞いて22日、出掛けた。曇り、風はやや強く、波1~2メートルとウネリがきつい中でも型、数ともに評判通りの釣果となった。

午前5時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に8人が乗船し、40分ほど沖に向かった。胴突き仕掛けに針8~10本。オモリ120号。水深は95~100メートル。

事前の情報では水深70メートル前後が良いとのことだったが、当日は食いが渋かった。そこで、さらに沖に出て、水深100メートルを狙った。魚探に映る群れはタナ20メートル前後~50メートル前後の間で上昇したかと思えば下降。その都度、本間船長から指示があり、釣り客はタナを合わせた。

1匹が付いても、追い食いを誘って竿(さお)を振った。竿先の揺れや食い込みの様子から判断し、1度に数匹を上げる人もいた。タナは相変わらず浅い層や下層を上下し、幅広く群れていることを伺わせた。リールカウンターがずれて的確に食わせられない人は、ラインの色を見ながらタナを合わせていた。

浅い層では小型が目立ったものの、深場にいくほど良型が増えた。濃い群れに当たると針の数だけ掛かり、そこにウネリが加わると電動リールも止まるほど重かった。夜光ビーズが付いた仕掛けに反応が良く、取り替えて狙う人もいた。

早朝の食い渋りから一転、徐々に食いが上向き数も釣れた。しかし、波はさらに高くなり、クーラーを満杯にする人もいたことから、午前9時30分に早上がり。ソウハチは30~38センチが1人当たり100~200匹。他にスケトウダラが船中数匹交じった。

船長は「サクラマスでもソウハチでも、要望次第で出漁する」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】