カジキ釣りの国際大会「浜名湖・キューバ・ヘミングウェイカップ」が16日、湖西市の新居港を基地として、遠州灘を舞台に2日間の日程で始まった。初日は約30隻が参加。全体でクロカジキ3匹が釣り上げられ、最大は132.4キロ。3メートル超えとみられる。

カジキ釣りに初挑戦した鈴木慎弥さん(40=浜松市在住、チーム・コンドル)が、午前10時過ぎに最大魚を仕留めた。「掛かった直後から10回以上跳び跳ね、なかなかリールを巻けなかった」と、30分に及んだファイトを振り返った。同じチームの酒井勝英船長(55)は「2日目はもっと大物を狙う」と力を込めた。

この大会は、2020年に浜名湖スポーツフィッシング第10回大会とキューバ・ヘミングウェイカップ第70回大会を記念し、浜松と湖西の両市、静岡県、キューバの交流を目指して改称。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、3年ぶりに第1回として開催された。【倉橋徹也】

■ブルーレヴズの選手がイベント参加

今回の釣り大会では多くのイベントも併催され、ラグビー・静岡ブルーレヴズの3選手がトークショーを開いた。試合前に聞く曲を聞かれたCTB鹿尾貫太(26)は「中3の時から父に勧められ、オペラを聞く」と答え、周囲を驚かせた。イタリア語の曲で、意味は不明という。覚えている歌詞の一節をアカペラで披露。「試合に臨む準備が完璧になり、興奮して(心が)燃えたぎる」と効果を説明した。

また、3人は地震体験車に乗り、関東大震災級の揺れ(震度7)に耐えた。プロップ植木悠治(28)は「あの強い揺れは未体験。今後来るとされる南海トラフ巨大地震に向けて、勉強になった」と振り返った。観光ガイドが同伴するサイクリングも体験。普段スポーツタイプの自転車にも乗るというBK石塚弘章(28)は、湖西市内を7キロ走った。「新居町について深く知ることができて、面白かった」と話した。