日本海での秋の釣りを楽しみに9日、せたな町の鵜泊沖に出掛けた。当初は沖五目とヒラメ狙いの予定だったが、風が強く深場のタチ入りマダラやヤナギノマイ、ホッケなどはあきらめ、近場のヒラメだけを狙った。

午前5時30分、鵜泊漁港から潤宝丸(葛西勉船長、【電話】090・6998・4017)に3人が乗船し、20分ほどの沖に向かった。晴れ、風は強く、波1メートル。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム、オオナゴや小サバを餌に、水深30~40メートルを狙った。

早朝は強風で船が流され、何度もポイントを移動した。アタリは少なく食いも渋い。せっかく釣れても、ヒラメの大きさの割には引きが弱かった。時間とともに風は少し収まり釣りやすくなってきた。50センチ台後半から60センチオーバーも釣れたが、掛かりが悪いのかバレも多発していた。タナも底付近から3~4メートルほど上げてアタリがあったが、底は起伏があり何度もタナ取りをして竿を振った。

前半は強風で苦労したが中盤から後半にかけては、この季節ならではの秋ヒラメ釣りが楽しめた。60センチ台から70センチオーバーの良型がダブルで釣れることもあり、電動リールが何度も止まり巻き上げを繰り返していた。大型ヒラメは根の付近かその上に多くいたが、起伏の状態で根掛かりも多かった。ほかにアブラコや大型マゾイも釣れ、引きも強烈だった。

この日はフグやギスカジカがいなく底や上のタナを中心に狙った。潮の流れが悪いのか食いは浅かったが、後半から数が釣れ始めた。沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、38~71センチのヒラメが10~24匹、35~45センチのマゾイが4~6匹、ほかにアブラコ、ガヤが船中数匹。葛西船長は「凪次第でヒラメ、マダラ狙いは今後も期待できるでしょう」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=68】