「第13回オーナーカップグレ金勝杯四国大会」(主催・(株)オーナーばり)が11月24日、徳島県・牟岐大島の磯で行われ、94人が参加。25センチ以上のグレ3匹までの総重量を競った。
午前7時から午後1時まで熱戦が繰り広げられ「川村のオチ」に渡礁した磯江博幸選手(鳥取・北栄町)が、タナ1ヒロの仕掛けで、足元の浮きグレを狙い撃ち。42~45・5センチを3匹(3620グラム)そろえ見事、初優勝した。2位は2600グラムで鬼武匠選手(広島・海田町)、3位には2320グラムの杉本宣士選手(小松島市)が入った。【中村和嗣】
長年師匠と仰ぐ、「八釣会」会長・山元八郎氏に贈る、念願の初優勝だ!!
磯江選手が上がった磯は「川村のオチ」。1人で上がり、仕掛け(別図)の用意をしながら海の様子を観察すると、足元に湧きグレの姿が見えた。
釣りの準備が整うと、オキアミを刺し餌に、まき餌なしで直接湧きグレの中へ仕掛けを投入する。待っているだけではグレが口を使ってくれないので、着水と同時に仕掛けを水平になるようラインをピンと張り、ルアーをゆっくり引っ張るようなイメージでラインを巻いて誘う。すると竿先にコツコツと小さなアタリがきてグレがヒット。この釣り方で午前8時半までに33~35センチを3匹キープする。
次は、サイズアップを狙う。磯際にグレの姿が見えたので、狙いを切り替えてみるが釣れるのはキープサイズばかり。数匹釣ったところで見切りをつけ、再度湧きグレを狙った。
すると午前9時半頃、竿先にコンコンと小さな食いアタリで合わせると、この日最長寸の45・5センチを釣り上げる。その後も40センチ級のグレを追加。午後1時の競技終了までに33~45・5センチを12匹釣り上げた。
検量の結果、42~45・5センチを3匹(3620グラム)そろえ、2位の鬼武選手に1020グラムの大差をつけ、優勝を飾った。
磯江選手は21歳の時、島根県のある展示会で、のちに師匠となる山元氏と出会う。当時、トップトーナメンターの山元氏に「釣りを教えてください」とお願いすると、なんと「今度一緒に釣りに行こうかと」誘ってもらい夢心地に。
後日、同行させてもらった愛媛県の磯(武者泊)で見た、山元氏の釣技は次元が違った。普段30センチ級しか釣れない場所で次々と40~45センチ級グレを釣っていく姿に、感動を覚えるとともに魅了されていった。
その後、山元氏が会長となって「八釣会」を立ち上げると即入会。できる限り会長に同行。釣りの手伝いをしながらその技術、状況に応じてグレを釣るためのアドバイスを受ける。そして「磯江君これだけ勉強代を払っているのだから、後にかならず実ってくる。この体験を大事にしなさい」と言葉をかけられる。
しかし、各本大会で準優勝こそするものの、優勝には手が届かない。会長にも「お前の定位置は準優勝やな」と言われ、ずっと悔しい思いをしてきたが、以前会長に言われた言葉を胸に秘め、技術を向上させて、今回の優勝に結びつけた。
磯江選手は「憧れ慕い続けた会長に、ようやくうれしい報告ができます」と、興奮気味に話す。そして会長からも「ついにてっぺんを取ったな」と言葉をかけられると、胸が熱くなり、改めて優勝したことを実感する。
さらに、前年優勝者である美濃秀克選手からも「今年のグレキングは君だ」と、同選手自作の豆電球付き“グレキング帽子”を手渡されると、さっそくかぶり、おどけながら釣り仲間たちに見せていた。
最後に次の目標を聞くと「もちろん連覇を目指したいです。でも優勝、準優勝(第5回大会)は経験したので、最後に3位をとってオーナーばり盾を全部コンプリートもしたいですね」と、笑顔で新たな目標を語ってくれた。
◆磯江博幸(いそえ・ひろゆき)1975年10月9日生まれ、49歳。鳥取県東伯郡北栄町在住。会社員。グレ釣り歴28年。所属クラブは八釣会。ホームは兵庫但馬、三尾の磯など。
◆2位・鬼武匠選手のコメント 港の中のタコに渡礁。前日八釣会の仲間から仕掛けは軽い方がいいと助言を受け、潮の状況や餌取りの様子を見ながら磯際、遠投と攻めながら針も状況に合わせて速手グレ4、5号と身軽グレ4、5号を使い分けた。初参加で2位に入れたので、来年は取りこぼしをなくし、釣りの精度を上げて優勝を目指します。
◆3位・杉本宣士選手のコメント タニハンの地に上がった。先週ここに釣行したとき、食いが渋く釣果も悪かったので、小さめの針で釣ろうと思い、速手グレ4号を使うとグレが釣れた。風は背中から吹いていたので釣りやすかった。タナ2~3ヒロで、足元にまき餌をしながら、20メートルほど沖を狙うと良型が釣れた。3位に入賞できてうれしい。
◆大会経過 午前7時~午後1時まで、25センチ以上グレ3匹の総重量を競った。前日の様子から全エリアでの競技は無理だと思われていたが、開始当初から好天に恵まれ、波も風も穏やかだったので、全エリアの磯で競技を開始した。午前11時頃から北風が強く吹きだし、低い磯では波が足元を洗いだした。そのため磯を移動する人もでたが、南向きの磯は比較的穏やかな状況だった。海上は潮が澄んでいて、水温が23度と高く、餌取りも活発。グレはなかなか口を使わなかったので苦戦する人が多く、軽い仕掛けの人が好釣果を挙げていた。また、浮きグレを狙い40センチ級を含め2桁釣った人もいた。
午後1時に競技は終了。帰港後の検量では、前日の様子から、あまりグレが釣れないのではと懸念されていたが、数多くの良型グレが持ち込まれ、最後まで盛り上がりをみせていた。
【上位成績】(1)磯江博幸3620グラム(2)鬼武匠2600グラム(3)杉本宣士2320グラム(4)妹尾健一2260グラム(5)中川文周2180グラム(6)野村郁弥2000グラム(7)坂東孝志1560グラム(8)中田彰彦1040グラム(9)酒巻聡2180グラム(10)田中夏樹2004グラム(11)芝垣直輝1960グラム(12)片岡龍男1380グラム(13)長谷部求1220グラム(14)岩脇光治1008グラム(15)佐野順二920グラム(16)川人孝之860グラム=敬称略。
※25センチ以上のグレ3匹までの総重量で審査。8渡船の各1、2位を選別。まず各1位の8人で1~8位までを決定。同じく2位8人で9~16位を決定。同重量は1匹長寸で審査。








