【高砂部屋の面々〈13〉】朝大洞引退「『やり遂げた感』が強いです」兄経営の会社へ

最高位は西三段目23枚目の朝大洞(22)が、惜しまれながら6年余りの力士人生に幕を閉じました。189センチの長身に、最重量は185キロ超という恵まれた体格から「将来の関取候補」と期待されましたが、左足首や腰などに慢性的に痛みを抱え、5月の夏場所限りで引退しました。同場所千秋楽の朝に部屋で断髪式を終え、6月からは兄の大洞涼登(りょうと)さんが、出身の愛知・一宮市で経営する会社に入社。多くの人に愛された人柄と、高砂部屋での経験を生かし、第二の人生で大輪の花を咲かせようと奮闘しています。

大相撲




◆朝大洞玲空(あさおおぼら・れく)本名大洞玲空。2004年(平16)6月21日、愛知・一宮市生まれ。中学2年から相撲を始め、3年時の19年に個人戦で愛知県3位。20年春場所の前相撲で初土俵。最高位は23年名古屋場所の西三段目23枚目。26年夏場所限りで引退。通算37場所で122勝129敗1休。得意は右四つ、寄り、上手投げ、小手投げ。家族は両親と兄、姉、弟。189センチ、160キロ。


5月22日、相撲夏場所13日目 現役最後の取組前に天を見つめる朝大洞

5月22日、相撲夏場所13日目 現役最後の取組前に天を見つめる朝大洞

六、七番相撲連勝で意地

晴れやかな表情のまま、相撲界に別れを告げた。朝大洞は現役最後と決めて臨んだ夏場所を、五番相撲で早々に負け越し。ただ、そこから意地を見せた。六、七番相撲を連勝して3勝4敗で締めた。七番相撲は幕下経験者の小滝山を、上手投げで転がした。負け越したからといって投げやりにならず、全力を尽くした。大相撲では目標としていた関取の座に届かなかった。だが会社員として歩む第二の人生での、あきらめない姿勢を予告するような、力士人生の最後となった。


5月22日、大相撲夏場所13日目 現役最後の取組で小滝山(手前)のまわしを取る朝大洞

5月22日、大相撲夏場所13日目 現役最後の取組で小滝山(手前)のまわしを取る朝大洞

5月22日、大相撲夏場所13日目 小滝山(右)を上手投げで破る朝大洞

5月22日、大相撲夏場所13日目 小滝山(右)を上手投げで破る朝大洞

壁、庭など建物外側をデザイン、設計、建設

「高砂部屋での生活は楽しかったです。思うように勝てず、番付を上げられず、もちろん悔しい気持ちはあります。ただ、それ以上に『やり遂げた感』が強いです」。現在は愛知・一宮市の実家に戻り、兄が経営する会社「GLEA」に入社した。職種はエクステリア。インテリアと対照的に、壁や門扉、庭など建物の外側をデザイン、設計、建設する仕事だ。「まだ、相撲を辞めた生活に慣れてはいないですね」。当たり前だった朝稽古やちゃんこ作り、集団生活から離れ、さみしさもあると、笑顔で振り返ったことが、何よりの力士人生の充実ぶりを示していた。


将来の関取候補もケガに泣き

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1999年入社。スポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。26年4月に文化社会部へ。