今年の釣り納め、来年の釣り始めはもう決めてますか? 千葉・外房から茨城県沖にかけての大物ヒラメ、茨城・鹿島沖の大ダコ、東京湾の2本柱のタチウオやLT(ライトタックル)アジ、磯の寒メジナ、淡水のブラックバスやワカサギなど、狙い目はいろいろ。そんなさまざまな魚種と代表的なフィールドを紹介しよう。


■ヒラメ3~5キロ大判 浅場にエサの回遊魚入り好影響

<千葉・大原 茨城・鹿島>

大原の浅場で上がった5キロの大型ヒラメ
大原の浅場で上がった5キロの大型ヒラメ

千葉・外房は、大原の浅場がヒラメのパラダイスになっている。例年の傾向ではあるものの、エサとなるイワシの群れが固まって入ってきたのが好影響となり、今月上旬あたりから3~5キロの大判が上がり始めた。年末年始の釣り、イチ押しだ。

「水深が10メートルよりも浅い港の前などで食っています」(「力漁丸」中井聡船長)。魚群探知機にはイワシやアジなどの回遊魚の大群がいることを示す真っ赤な反応が出ている。今月に入って15日には5キロ、18日にも4・2キロと3・8キロなどが船上をにぎわせてくれた。全般に型ぞろいなのもうれしい。

オモリが底に着いたら、1メートルほど巻き上げてアタリを待つ。エサのイワシがおびえたりする前アタリではなく、サオ先がグーッと引き込まれたタイミングで大きく合わせる。「ヒラメ40(ヒラメはアタリが出てから40秒ほど待って合わせる)」という格言はあるが、じっと待てど暮らせど食わずに歯形だけつけておしまいの時もあれば、高い活性でバクッとイワシを丸のみする時だってある。

浅場で大型が掛かった場合、慎重なやりとりが必要になる。ひとつテンヤのマダイなどのように、食ったら根ズレを防ぐために最初の一撃で強引に巻き上げる「ゴリ巻き」の必要はない。「強烈な引きをサオの弾力とリールのドラグ調整でうまくいなしながら、獲物が弱ったのを見計らって巻き取ります。両隣など、周囲の釣れていないお客さまがいらっしゃいましたら、仕掛けを巻き上げてオマツリしないよう、お願いしています」(中井船長)。

エサのイワシだが、孫針は必ず頭の方に向けること。シッポの方に向けるとバラシやすい。

茨城県沖でも、鹿島「第三幸栄丸」でようやく上向き始めた。潮次第で、食いの状態が上がっている。大洗「きよ丸」もイワシの回遊次第で活性が上がりそう。寒さが厳しくなれば、常磐物の大ビラメにお目にかかれそうだ。


■タチウオ「ドラゴン」級 指示ダナ守り丹念に誘う

<東京湾>

例年より2週間ほど早くスタートした東京湾のタチウオ「冬の陣」
例年より2週間ほど早くスタートした東京湾のタチウオ「冬の陣」

東京湾で「タチウオ冬の陣」が始まった。神奈川・走水沖や観音崎沖に釣り船が集結している。久里浜「大正丸」の鈴木喜忠船長によると、「水温が15度台まで下がってきたことで、これらのたまり場にタチウオが集まり始めている」という。これは好要素だ。

夏場の70~80センチの小型サイズとは違い、現在は90~100センチ。「ドラゴン」と称される120センチ級も中には入っている。これからは、メーター級の大型が主体になりそうだ。

神出鬼没なため別名「幽霊魚」とも呼ばれる。しかも、針がかりした後にフーッと食い上げたり、エサをかじったまんまの居食いをしたり、突然ガン! と掛かったりと変幻自在なアタリを見せる。

「指示ダナ(魚の遊泳層)をキチンと守って、とにかく丹念に誘うこと。リール1巻きとかではなく、2分の1巻き、4分の1巻きなど、細かく小刻みに巻いて誘ってください」(鈴木船長)。これが「刀狩り」のコツでもある。


■マダコ一発大物も エギ底まで落とす

<茨城・鹿島沖>

鹿島沖で乗っている大ダコ
鹿島沖で乗っている大ダコ

海中からでも「タコ上げ」はできる。鹿島「第三幸栄丸」の年末年始の看板魚種でもある。「数釣りよりも一発大物狙いです」と荒原康宏船長が話すように、4キロ、5キロの大ダコが連日のように舞っている。

テンヤではなく、エギを底まで落として誘う。肝心なのは、エギにタコが乗ってモターッとしたアタリが伝わってきた後。慌てて合わせるのではなく、5秒ほど待って、底の岩盤地帯から吸盤をはがす感じで合わせること。獲物の重みでサオがしなったら、強引でもいいから一定のペースで巻き上げる。エギは3号とか3・5号ではなく、少し大きめの4号が望ましい。


■LTアジ30センチ超 初心者も楽しめる

<東京湾>

数釣りが見込める東京湾のLTアジ
数釣りが見込める東京湾のLTアジ

初心者でも楽しめるのが、東京湾のLTアジだろう。横浜沖の浅場に群れが定着しているようで、コマセを切らさず誘い続ければ数が伸びる。川崎「つり幸」幸田一夫船長も、山下橋「広島屋」石井晃船長も、「師走に入って水温が下がり、散っていた群れが固まり始めた気がする」と声をそろえる。

水深は、深くても20メートル前後。港からも近くて、風や波がなければのんびりと遊べる。平均サイズは22~25センチだが、中には30センチサイズも交じるという。

貸しザオもあるし釣り方も簡単で、いわば沖釣りの入門編。チャレンジしてみては?


■メジナ40センチ超 西風を避けながら

<静岡・石廊崎>

これから上向きそうな石廊崎の磯で狙うメジナ
これから上向きそうな石廊崎の磯で狙うメジナ

静岡・石廊崎の磯ではメジナのシーズンに突入した。この時季、西風が強くて思うような場所に入るのは難しいが、条件さえよければ40センチ超級がサオ先を絞り込んでくれる。「水温が20度以上あればオナガメジナ、20度を割れば口太メジナが出始めます。水温が下がれば、根の際を狙ってエサのオキアミを流す」と、「橋本屋」の山本一人船主は話す。

西風を避けるポイントもある。丸島、灯台下、エボシなどを山本船主は挙げてくれた。


■ワカサギ連日束釣り 表層から宙層に群れが回遊

<埼玉・円良田湖 山梨・精進湖>

群れに当たれば数が伸びるワカサギ
群れに当たれば数が伸びるワカサギ

冬の淡水の数釣りといえばワカサギ。埼玉・円良田湖では連日ボート、桟橋で100匹超えの束釣りを記録している。魚影は濃く、湖全体で釣れる。しかも底ベッタリではなく、水面からわずか50センチとか、3メートルとか、仕掛けを落とし込んでいる最中に食うケースも多い。同湖の管理事務所によると、「どちらかというと表層から宙層に群れが回遊している場合が多い」という。水面から徐々に仕掛けを落として、当たりのタナを見つければ数が伸びる。

山梨・精進湖も師走に入って上向いてきた。「昨シーズンは4~5センチが主体だったが、今シーズンは6~10センチとサイズがいい」と「湖畔荘」ではいう。数を伸ばすには、あちこちポイントを移動せずに回遊を待つことと、針に刺したサシをハサミで小さく切って半分以下にして誘うことだとアドバイスしてくれた。


■ブラックバス50センチ級 寒くなってもヒットする

<神奈川・相模湖 千葉・三島湖、亀山湖>

条件さえ合えば一発大型がヒットする冬場のブラックバス
条件さえ合えば一発大型がヒットする冬場のブラックバス

寒くなってもブラックバスはヒットする。神奈川・相模湖、千葉の三島湖や亀山湖ではこの時季でも40~50センチ級が出ている。

「時間帯によりけりだが、朝一番ではなくバスが動き始めてから掛かる場合が多い」(相模湖「柴田」橋本一伸店主)。浅場や岩盤地帯などをクランクベイトやミノーといった巻き物系のルアーではなく、ラバージグ、スモラバ、ダウンショットなど、ピンポイントで打ち込むのが有効だ。

ダムの放水により8メートルも減水している三島湖は、「店前から下流域にバスが集まっているようだ」(「ともゑ」森一人店主)と分析する。

亀山湖では今月上旬に15センチほどのニジマスの稚魚を放流した。これをバスが追いかけている。「ボートハウス松下」の松下広明店主は、「ニジマスに限りなく似せた小さめのビッグベイトとかシャッド系のルアーがいい」と話す。ポイントとしては、水深1~2メートルの本湖で遠浅の平たんな部分とか、ダムに水没する前は田畑だった場所に分があるとしている。