<フィッシング・ルポ>
静岡・興津川のアユ釣りが20日に解禁した。雨天にもかかわらず約2000人のファン(地元漁協調べ)が集結。友釣りで正午までに、上流域の西里で48匹が出るなど各ポイントで30~40匹台が目立った。サイズは小ぶりが多かったものの、下流域の立花橋周辺で20センチの大型も飛び出し、空模様とは逆に、まずまずの初日となった。また、これまで渇水気味だったのが、この〈恵みの雨〉で平水まで回復し、今後が期待される。
アユ釣り解禁直後の午前5時すぎ、強い雨が川面をたたいた。それでも、興津川で泳ぐアユはファンを裏切らなかった。上流域の茂野島橋上流でサオを出していた渡辺秀樹さん(40=相模原市、友釣り歴13年)は「朝方はパラパラ釣れてくれた。水温が低いのか、追いはよくなかったけど、楽しめた」と笑顔。例年、開幕時の水温は16度前後だが、今年は15・5度とやや低く、昼ごろに16度台に上昇している。
そんな中、上流域で数釣りが目立った。地元漁協によると、正午ごろ、上流域の西里エンテイ周辺で48匹の好釣果が出た。さらに中河内(なかごうち)川との合流点近くの清地周辺では38匹の釣果に加え、19センチもヒット。また、下流域の立花橋周辺で20センチが掛かるなど、各ポイントで歓声があがった。和田島周辺では、橋下で37匹が出たり、荒瀬で粘った森谷(もりや)恒雄さん(75=東京都日の出町、友釣り歴25年)は「流れの緩いポイントよりも水流の強い場所の方がアユも元気がある」と、午前10時ごろまでに20匹余りを収め、ホクホク顔。
開幕前の最後の放流は4月20日で約4トン。木下具巳組合長(73)は「天気はよくなかったけど、滑り出しとしては上々、これからが本番。天気がよければ、いい釣果が出ると思う」と話した。毛バリを使うドブ釣りでは、漁協下や下流域の承元寺周辺で30匹台が出ており、ヒットしたのは「八ツ橋」や「青ライオン」などだった。
その後、友釣りでは支流の中河内川で56匹の好釣果が出た。渇水気味だった川は今回の雨で30センチ近く増水し、平水位に-。友釣り歴約40年のベテランで興津川に精通する「チームあこがれ」代表の横山愛治さん(62=静岡市)は、「濁りはあるけど、晴れたら回復は早い。全体に小ぶりが多かったが、良型も釣れているし、今年は悪くないよ」と初日の感想を語った。【寺沢卓】
▼問い合わせ
日刊スポーツ新聞社指定「あこがれ亭」
電話054・393・3814。興津川非出資漁業協同組合
電話054・393・3894。日釣り券1200円(現場購入1700円)年券6000円。オトリや交通など含め詳細は要確認。

