ダイエットに取り組むうえで、補助してくれる「舞台装置」の1つにBGMがあります。

 クラシック、ジャズ、ロック…。ダイエットを助けてくれるBGMとは何でしょう?

 なんと、クラシックです。それにしても、食事中に流れているBGMによって太ったり、やせたりするとは驚き! です。なかでもモーツァルトやショパン、シューマンなど、ゆったりやさしい曲調のものがベターだとか。

 こうした曲調のクラシックを聴くと副交感神経優位になりリラックスできます。そこで食事もゆっくりとれ太る原因の早食いを防げるし、気持ちとともに食欲も落ち着くのです。さらにテンポもおだやかなら、咀嚼(そしゃく)がゆっくりになるのもメリットです。

 逆にもっとも避けたいのはジャズ。米のアーカンソー大学研究チームの調査によると、ジャズは食欲を増進するそうなので、食事中はご用心!

 また、ダイエットが成功する食器の色、というのもあります。それは「青色」です。

 「青」は気分を落ち着かせ、冷静にする効果がある色。食欲をはじめとした欲望も減らす特性があるので、ダイエット中は青色系の皿を使うと食べすぎを防げます。

 特に神経が繊細で、周囲の雰囲気を大事にする性格の人には「青」の心理的効果は大でしょう。食器だけでなくテーブルクロスや壁紙、カーテンなどを寒色系にするのも有効です。

 逆にNGは「赤」。肉や熟れた果実など、温かさを連想させる赤は食欲を増進させる色なので、避けましょう。

 また皿のサイズも重要です。同じ量の料理でも大きな皿に盛ると少なく見え、小さな皿にのせると多く見えます。そこで、たくさん食べたという満足感が生まれる小さい皿のほうがおすすめなのです。

 ◆森田豊(もりた・ゆたか)1963年(昭38)6月18日、東京都生まれ。秋田大医学部、東大大学院医学系研究科修了。米ハーバード大専任講師を歴任。現役医師として活躍すると同時に、テレビではコメンテーターのほか、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)など人気番組の医療監修も数多く務める。著書は「今すぐ『それ』をやめなさい!」(すばる舎)「ダイエットはオーダーメイドしなさい!」(幻冬舎)「ねぎを首に巻くと風邪が治るか?」(角川SSC新書)など。気分転換は週2回のヨガ。