医師で作家の鎌田實氏の新連載「ピンピンひらり最新健康法」を展開中です。71歳の鎌田氏が、長寿時代の今、ピンピン健康に生きて、痛みや苦しみとは無縁で、ひらりとあの世に行きたいという自身の願望を込めて執筆。

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第5回「骨活に欠かせないカルシウムと日光浴」

◆はじめよう骨活

骨を丈夫にするための生活として、第一に勧めたいのが、鎌田式「かかと落とし」。

本の情報紙「ダヴィンチ」で、生活実用書の分野で「鎌田式『スクワット』と『かかと落とし』」(集英社)が、昨年度第6位に入った。現在も売れ続けて、13万部。

椅子の背などにつかまり、背筋を伸ばして立ち、つま先を上げて1秒保つ。次に、かかとを上げて2秒キープしたら、かかとをストンと床に落とす。たったこれだけです。これを10回を1セット、1日3セット。

◆太陽に当たろう

骨活に欠かせないのはカルシウム。牛乳やヨーグルト、小魚、小松菜などに多く含まれています。さらに大切なのは日光浴。太陽に当たることが大事なのです。体内でビタミンDが合成され、カルシウムの吸収を良くしてくれます。ビタミンDは、食事からも摂取可能。イワシなど魚類や、キノコ類、卵などに多く含まれています。

骨を強くする「成長ホルモン」は、睡眠前半で大量に分泌されるといわれています。良い睡眠をとることが大事。そのためには、朝太陽に当たると、セロトニンという幸せホルモンが出て、それが夜メラトニンという睡眠誘導物質となります。良い睡眠ができる。すると成長ホルモンが出て、骨が強くなるというわけです。

◆介護保険の世話にならない

万一のときに、介護保険があることはとても大事ですが、介護保険の世話にならないように生きることが大事。

人生を最後の最後まで楽しむためには、今日から家の中からでも、骨活を始めましょう。