医師で作家の鎌田實氏の新連載「ピンピンひらり最新健康法」を展開中です。
71歳の鎌田氏が、長寿時代の今、ピンピン健康に生きて、痛みや苦しみとは無縁で、ひらりとあの世に行きたいという自身の願望を込めて執筆。
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◆前頭前野は人間の心の中核
前頭前野は、短期記憶をつかさどっています。前回お話ししたような、ワーキングメモリーの強化をしていると、ご褒美があります。人生を成功させる武器を手にいれられるのです。
さらにコロナ自粛のストレスもうまくコントロールできるようになります。
◆判断力アップ
前頭前野は脳の中でもとても大切なところで、記憶だけでなく、物事の判断や応用、ひらめきやアイデア、そして感情のコントロールなども行っています。
ワーキングメモリー強化のための訓練が、前頭前野を刺激し、判断力、応用力を強化させるのです。
◆応用力アップ
ぼくは、年間100回ほどの講演会をしていますが、講演の直前に、こんな話をしてほしいと主催者から突然リクエストされることがよくあります。テレビやラジオの生番組でコメントするときも同様です。この応用力、判断力が、以前よりも強化されました。
◆前頭前野を鍛える
若い人たちと一緒に地域包括ケア研究所を作り、1億円の借金をして、まちだ丘の上病院を立ち上げ、2年がたちました。昔の鎌倉街道宿場町である小野路宿に、訪問看護ステーション、子ども食堂、認知症カフェなどを作り、地域をまるごと健康にする構想を練っています。
日本でも指折りのデイサービスを全国に展開しているツクイや、カラオケ大手の第一興商などと手を組んで、新しく面白い健康づくりを展開できないかと考えています。
前頭前野を鍛えていると、こんなアイデアも湧き出てくる。感情のコントロールも上手になった。新型コロナ騒ぎでもイライラしなくなり、「ニューノーマル」の生活にも上手に対応できています。鎌田が実践している、認知症にならないための生活習慣が、とても良い副産物を生んでいるように思います。