健康を考えるうえで大切なことのひとつが食事のバランス。女子栄養大学栄養学部の上西一弘教授は「さあ、にぎやかにいただく」を勧める。

「それぞれの頭文字である、魚、油、肉、牛乳、野菜、海藻、イモ、卵、大豆、そして果物。みなさんは、昨日の食事にいくつ出てきましたか。これにプラスして主食になる米やパンを食べましょう。毎日10個でてくれば満点です。そうでなくても7~8点を目指していただくとよいでしょう」

魚は動物性タンパク質やカルシウム、ビタミンDも豊富な食品。カマボコなどでもOK。適度な油脂分は細胞などを作るのに必要だ。肉は良質のタンパク質の代表。ソーセージなども含まれる。

牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品にはタンパク質とカルシウムが豊富。野菜からはビタミンや食物繊維が十分摂取できる。中でも緑黄色野菜が有名だ。ワカメ、昆布やのり、ヒジキ、モズクなどの海藻類は低エネルギーでミネラルと食物繊維がたっぷり。

イモ(ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなど)は糖質を含みエネルギーの補給やビタミンミネラルも多い。卵はいろいろな調理に使えて手軽にタンパク質がとれる。大豆はタンパク質のもとになる必須アミノ酸やカルシウムが豊富。果物にはミネラル、ビタミンが多く食物繊維の摂取に役立ち彩りも豊かだ。

「身体によいからといってそればかり食べることのないよう意識してほしいですね」