「痛風」で気になるのは激しい痛みを伴う「痛風発作」。圧倒的に男性に多く発症する痛風の症状です。痛風発作が、どうして起こるのかを紹介します。
痛風は「高尿酸血症」を基盤として発症する病気です。高尿酸血症とは、「血清尿酸値が7.0 mg/dlを超えるもの」と定義されています。高尿酸血症が長く続くと、血液中に溶けきれなくなった尿酸は結晶化し、関節の中に徐々にたまっていきます。関節の中にたまった結晶が、何らかの原因で関節の骨と骨の間に落ちると、白血球がそれを異物とみなし、排除しようと食べてしまいます。そのとき炎症物質がたくさん放出され、激しい痛みや腫れが生じるのです。これが痛風の関節炎、いわゆる痛風発作です。
痛風発作は、突然起こることが多いのですが、予兆が分かる方もいます。「何となく足がむずむず変な感じがする」などの違和感です。予兆が現れてから24時間以内に局所の赤み、腫れ、熱感、激しい痛みが出現し、痛みは8~12時間かけてピークに達していきます。
初めての発作は通常1カ所だけに起こることが多く、半数以上で「足の親指の付け根」に起こります。そして、初期には「足の親指」のほかに「足首の関節」だったり「足の甲」だったり、そのほか「くるぶし」「アキレス腱(けん)の周囲」「膝」などにも起こります。ただ、初めての発作では、足首から先に出ることが多いと言われています。
足が腫れて痛みが出ますが、それがあまりの激痛で、靴は履けないし歩けません。関節の赤くなっているところは熱を帯び、38.5度を超える発熱が出ることもあります。この時は動けませんが、できるだけ早急に内科や整形外科を受診し、診断をつけてもらってください。そして、発作の治療をすることで、痛みはやわらいでいきます。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)
◆市川奈緒美(いちかわ・なおみ) 東京女子医大膠原病リウマチ内科非常勤講師。1992年(平4)東京女子医大を卒業し、当時の東京女子医大附属膠原病リウマチ痛風センターに入局。痛風をはじめとするリウマチ性疾患の診療に従事。日本内科学会認定医・総合内科専門医。日本リウマチ学会指導医・専門医。

