「痛風発作」は激痛として、よく知られています。その激痛は、「足の親指の付け根」「足の甲」「足首」「アキレス腱(けん)」「膝」などによく起こり、痛む部位は通常一カ所です。痛風発作は、初め一部分がなにかむずむずするなど違和感を訴え、そのあと24時間以内にその部分が熱をもって赤く腫れ、激痛が襲うのです。そして個人差はありますが、12~24時間くらいで痛みはピークに達します。その後、痛みは徐々に和らぎ、7~14日で自然におさまります。この体験をした人は130万人以上。もちろん、これから痛風発作を体験する人も多いでしょう。そんな時、自分でできる対処法を正しく知っていると苦しみは和らぐはずです。
まず、痛風発作が起きている部位を安静にします。靴下をはいていたら脱いで、患部を保冷剤やポリ袋に入れた氷などで冷やし、患部を心臓より高くして横になります。痛みが足の指の付け根などの場合は、足の下にクッションなどを置いて少し高くします。症状が少し落ち着いたら、病院を受診して治療を受けましょう。なるべく早く治療を始めるのが、痛風発作の痛みを早くおさめるポイントになります。
ただ、注意すべきことがあります。痛みのある発作中は、無理に歩き回ったり、階段の上り下りをしたり、ピタッとした靴を履いたり、重い靴を履いたりするのは禁物。痛みのある関節を酷使すると治りにくくなります。
そして、ここできちっと守ってほしいことがあります。それは、お酒です。激痛で苦しんでいるときにお酒を飲む人はいないと思いますが、徐々に良くなってくると「少しくらいならいいだろう」と飲む人がいます。それは、おさまり始めた症状をまた悪化させるので、“発作中の飲酒は厳禁”です。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

