痛風発作が起きたときに使用する「非ステロイド性抗炎症薬」は、症状がおさまれば服用するのをやめます。だからといって、治療が終了したわけではありません。痛風発作の原因である「高尿酸血症」を改善させる必要があり、ここからが本当の治療です。

それは、痛風発作が改善して2週間くらいたってから尿酸を下げる本格的な治療を始めます。尿酸を下げる薬(尿酸降下薬)には、主に「尿酸生成抑制薬」と「尿酸排泄(せつ)促進薬」の2種類があります。高尿酸血症のタイプには、尿酸が作られ過ぎ、または腸管からの排泄が低下する「腎負荷型」と、腎臓から尿酸が排泄しにくい「尿酸排泄低下型」、そして、その2つが合わさった「混合型」の3種類があります。そのタイプで使う薬が決まります。腎負荷型には尿酸生成抑制薬を、尿酸排泄低下型には尿酸排泄促進薬を、混合型には尿酸生成抑制薬、もしくは尿酸排泄促進薬のどちらかを使うのが一般的です。

現在使われている尿酸生成抑制薬には「アロプリノール(商品名:ザイロリック)」「フェブキソスタット(商品名:フェブリク)」「トピロキソスタット(商品名:ウリアデック、トピロリック)」があります。尿酸排泄促進薬には「ベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)」「プロベネシド(商品名:ベネシッド)」「ドチヌラド(商品名:ユリス)」があります。

尿酸降下薬を開始後、急激に尿酸値が低下すると、痛風発作のリスクがアップします。尿酸値が安定するまでの間に10~40%の確率で痛風発作を起こすことがあります。それを起こさないために、少量の服用から始め、尿酸値6.0 mg/dl以下を目指して徐々に適切な量に増やしていきます。そして、薬なので、副作用もあります。尿酸降下薬の副作用には肝機能障害や薬疹などがあり、薬剤によっても異なります。尿酸降下薬は長期服用に適した薬ですが、副作用が起こることもあります。定期的に通院して血液検査を受けましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)