「痛風」、そして“痛風予備軍”の「高尿酸血症」の治療は、薬物治療の有無にかかわらず、食事や運動などの生活習慣を見直すのが大事で、とりわけ重要なのが「食事」です。

食事ですぐに思い浮かぶのが「プリン体」。プリン体は尿酸のもとになるので“プリン体の多い食べ物を減らす”ことが重要。ただ、プリン体の80%以上は元々体の中で作られていて、食事から入るプリン体は10~15%程度です。だから、食事はプリン体を摂りすぎなければ、100%カットと過剰に神経質にならなくて良いと思います。

気になるプリン体の多い食品--。食品100グラムあたりプリン体を200ミリグラム以上含むものが「高プリン体食品」です。プリン体の極めて多い300ミリグラム以上の食品は、鶏レバー、干物(マイワシ)、白子(ふぐ、たら)、太刀魚、あんこう(肝酒蒸し)、健康食品(DNA\RNA、ビール酵母、クロレラ)など。多い200~300ミリグラムの食品は、豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシなどです。主に魚や肉で、特にレバー、内臓類になります。

ただ、肉類でもハムとかウインナーはプリン体が少ない。野菜全般、穀類、卵、乳製品、豆腐、キノコに含まれるプリン体は少なく、50ミリグラム以下です。野菜類でもブロッコリーなどプリン体を比較的多く含むものもありますが、野菜由来のプリン体は気にしなくて大丈夫です。

「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、プリン体の1日摂取量は400ミリグラム程度に抑えることが推奨されています。実践するには、プリン体の多い食品は食べ過ぎないようにするとともに、“バランスの良い食事”を心がけることです。体にとって必要な栄養素をいろんな食品から摂ることが実践できれば、プリン体が過剰摂取になることはありません。

加えて、DNA\RNA、ビール酵母、クロレラなどのサプリメントを、“サプリは身体に良い”と思って摂っていますが、プリン体が多く含まれています。サプリを摂っている人は主治医にきちっと確認してもらいましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)