「痛風」「高尿酸血症」の治療には“食生活の見直しが重要”ということは、よく紹介してきました。痛風の方々は「プリン体をひかえれば良い」と思っている人が多いのですが、それだけでは十分ではありません。そして、高尿酸血症の方々はメタボ(メタボリック症候群=内臓脂肪型肥満に高血圧、脂質異常、高血糖の3項目のうち2項目以上を持っている)や肥満を合併している方が多いのです。プリン体をひかえる以外に「肥満解消」「果糖の制限」「アルコールの制限」「十分な水分補給」が重要です。
まずは肥満予防、肥満解消です。それには「食べ過ぎない」ことが何より重要。それを実践するポイントは、次の3点です。
<1>「ゆっくりよくかんで食べる!」 脳には満腹中枢があり、それを刺激して食べ過ぎを防ぎます。食べ物を口に入れたら、10回以上かみましょう。以前は30回と言われていましたが、それに向かってしっかりかみましょう。そして、食べ物を口に入れたら、その都度お箸はおいて、口の中が空っぽになるまで次の食べ物は口に入れない。このようにすると、早食いを防ぐことができます。一気に食べると満腹中枢を刺激する前に食べ過ぎてしまうので、ゆっくりよくかんで食べましょう。
<2>「ながら食いはしない!」 スマホを見ながら、返信しながら食事をする人が多くなりました。ながら食いは気付かないうちに食べ過ぎてしまい、これも肥満につながる食べ方です。食事は十分に味わって楽しい時間にしましょう。
<3>「腹8分目を意識する!」 食べる量が多くなり過ぎないように注意しましょう。食べる順番をかえてみるのも、食べ過ぎを防ぐコツ。最初に「汁物」、次いで「野菜、キノコ類」。そして、メインの「魚、肉などのタンパク質」。最後は「ご飯」を食べます。もちろん、ゆっくり食べましょう。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

